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【フセボ先生のハワイ小噺】ハワイ島プナの歌

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プナ地方はハワイ島の東南にあります。火山の女神ペレが到来する以前の景色はとても美しかったと伝承されています。ペレが吐き出す溶岩は島に大きなダメ-ジを与えており、「プナ地方はペレに(様々な意味で)妨害されている」ということわざもあるほどです。

別のことわざでは「プナはいい香りがする」そうです。それは主にレフア、ハラ(タコノキ)やマイレの植物から風に運ばれてくる香りです。辞書にはこんな表現と説明があります。

Puna paia ‘ala i ka hala.
訳:プナの壁はハラのいい香りがする。
説明:ハワイの家はピリ草でできていて、その草やマットの中にその花が入れられていたのでいい香りがしました。

リリウオカラニ女王はプナの香りを嗅いだあと、有名なラブ・ソング「Puna paia ‘a‘ala」を作曲しました。‘alaも‘a‘alaもいい香りを意味します。歌われているのはプナのいい香りがするハラの林で、そして「レフアの花を摘みたくて、抱きたい」となっています。これは愛しい人を抱きたいということです。
Puna paia ‘a‘ala歌詞(英語・ハワイ語)←クリック

Kainani Kahaunaheleが作曲した「Ka Hīnano O Puna(プナのヒーナノ)」は日本でもヒットしました。ヒーナノはタコノキのオス花です。この歌でも花は愛しい人を象徴します。また、3節目でキラウエア火山の横から流れ出る溶岩は男性の性的活動を象徴し、歌の最終行の「静かに道端で横になっている友」を意味する「hoa lulana moe i ke ala」は「疲れ果てて道端に寝ている男性(ヒーナノ)」を意味すると思われています。
Ka Hīnano O Puna歌詞(英語・ハワイ語)←クリック

また、ケアリイ・レイシェルが歌う友人のP. Nogelmeierが作曲した「Pua Hīnano」はその花の媚薬的な効果を賞賛します。
Pua Hīnano歌詞(英語・ハワイ語)←クリック

ハワイ人は欧米人が使う「北から南まで」という表現に対して「東から西まで」という表現を使っていました。なぜなら、太陽はPuna地方にあるハワイ列島で一番東の地点Kumukahi岬から昇り、Lehuaという島の辺りで沈むからです。この島はNi‘ihau島の西、約210メートル離れたところにあります。メリー・モナーク・フェスティバルで最もよく踊られるチャントは「Ho’opuka E Ka Lā I Ka Hikina(太陽は東に登る)」で、クムカヒ岬へ行進する人たちを歌っています。チャントは「神聖な生き方が戻るように、私たちが元気に生きることができるように」で終わります。

ペレの妹Hi‘iakaは親友Hōpoeにフラを教えて貰いましたが、ペレはその友情に嫉妬し、HōpoeをKea‘auというところで石に変身させ、海に投げ込みました。よく踊られるチャント「Ke Ha‘a La Puna(プナは踊る)」はその話を追悼します。Frank Hewettの歌「Hōpoe」はペレの怒りとホーポエの最期を歌っています。
Hōpoe歌詞(英語・ハワイ語)←クリック

Lorna Limが作曲した「He mele aloha no Puna(プナに寄せる愛情)」はクムカヒ岬を含む彼女のお気に入りの場所、プナの美しさを描写しています。

キラウエア火山の近くに‘Ola‘a森があります。その美しい場所は歌「‘Ola‘aBeauty」で歌われます。別の森もありました。白檀です。しかし、酋長たちの乱伐で白檀はほとんどなくなってしまいました。歌「Pua ‘iliahi(白檀の花)」はつぼみ、そこに着く露などを歌っていますが、裏の意味のありそうな歌です。

ケアリイ・レイシェルのCD「Kawaiokalena」には「No Luna」が収録されています。有名なチャント「No Luna Ka Hale Wai(カハレカイの上から)」にメロディを付けたもので、プナの荒海などが歌われているヒットしそうな歌です。

画像:プナの日の出(ShutterStockより)