コラムコラム

第30回 スラック・キー・ギターの癒しの風、切ないボーカル ケオラ・ビーマーは今日もマイペース

2015.01.24 ハワイアンCD
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KEOLA BEAMER / Mohala hou-Music of the Hawaiian Renaissance KEOLA BEAMER / Mohala hou-Music of the Hawaiian Renaissance
ケオラ・ビーマー / ミュージック・オブ・ザ・ハワイアン・ルネッサンス
国内盤 CCRE MUSIC (CCRM-7006)

ケオラ&カポノ・ビーマーのヒット曲“ホノルル・シティー・ライツ”という曲ご存知ですか? メロディーの美しさに感激したあのカーペンターズがカヴァーしたことでも有名です。それと、今回のケオラ・ビーマーはフラ・ダンサーには“クウ・ホア”の作者というとわかりやすいかも。
ハワイの名門ファミリーのひとつビーマー家に生まれ、ハワイの伝統文化を十分理解した上で新しい音楽をクリエイトして来た…なんて書くとなんだか硬いけど、今回の新譜はあまりに素晴らしかったのでご紹介します。
ハワイには70年代にハワイアン・ルネッサンスという “ハワイの伝統をもっと見直して自分たちの生活にうまく取り入れていこうよ”みたいな大きなムーブメントがありました。だって当時のハワイは開発開発でみんなが“ハワイ”そのものを見失っていた時代だったから。で、音楽でもハワイの伝統と自分たちの若い感覚をうまくブレンドしたものがたくさん生まれたわけです。セシリオ&カポノ、カラパナ、カントリー・コンフォートなどがその代表。それと今もメリー・モナークで元気な声を聞かせるジェリー・サントスのオロマナもそう。あれから30年以上の月日が経ち、ケオラ・ビーマーは同じ時代を生き抜いた彼らの名曲を自分のギターと声だけで歌ってみようと思ったわけです。いやー、参りました。“切ないハワイアン、泣けるフラソング”が大好きな僕にはど真ん中、直球。特にオロマナの“クウ・ホーメ・オ・カハルウ”とセシリオ&カポノの“サンフラワー”にはやられました。とにかく微妙なビブラートがかかる“声”がいいんです。それともちろんスラッキー・ギターからかもし出される哀愁感。ハワイの誰もいない浜辺、空がオレンジから濃いブルーに変わるあの瞬間を感じる音楽です。
読者の中には70年代のサーフィン・ブームあたりからいろいろ経由しながら今、ハワイのカルチャーやフラにたどり着いた方多いと思いますが、ハンカチ用意して聴いて下さいね。日曜の夕方なんかに聞くのは特に注意が必要。明日からの自分と、若くて自由だったあの頃の自分が見事に交差して切なさに拍車がかかるのは僕だけじゃないはず…
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@TOWER.JP
http://www.towerrecords.co.jp/
※アルバムタイトルで検索をかけてください。

一言コラム:
今回のケオラ・ビーマー、11月17日(土)に江戸川区で、21日(水)鎌倉でコンサートがあります。もちろん奥様のフラも一緒。お時間ある方は是非どうぞ。
詳しくはここをチェックしてください。僕も行きます。