コラムコラム

第73回 クムフラ、オブライアン・エセル入魂のアルバムがついに完成

2015.01.27 ハワイアンCD
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O’BRIAN ESELU / ALOHA E ALOHA E ALOHA EO’BRIAN ESELU / ALOHA E ALOHA E ALOHA E
オブライアン・エセル / アロハ・エ アロハ・エ アロハ・エ
(①ハワイ盤 HNR-1003 ②国内解説付盤LEIR-0109 )
メリー・モナーク・フラ・フェスティヴァル、2年連続総合優勝を果たした、オブライアン・エセル。タイミングよく10年ぶりの新作がリリースされました。

まず目を引くのが、素敵なジャケット。シグ・ゼーンの息子、クリオ・ゼーンによるデザインで、ハワイの大自然とミュージシャン、そしてモダンなタイポグラフィーがよくマッチして、いい雰囲気です。バックに見える海、一瞬日本かと思いました。葉山から鎌倉方面を見た感じに見えたのと、奥の山もどことなく江ノ島に見えてしまいました。湘南好きの僕だけですかね?

さて、エセルは96年に「ケ・クム」を2000年には「マカ」というアルバムを出していますが、どちらもとてもよく出来た作品で、特に「マカ」に入っている「プア・アヒヒ」は泣けるハワイアンとして愛されています。
ハワイのクムはみんな歌が上手いけれど、この人は別格。甘く優しく、ボリュームある声は、特にバラードで生きます。

今回も8曲目「ケ・アラ・アリアヒ」や10曲目「ヒ・ポーマイカイ・マオリノ」が好例です。高音でも声が細くなることなく、どこまでも美しい。そこに絡む自らが多重録音したと思われるコーラスが、拍車をかけます。極めつけは11曲目「カハラオプナ」。「プア・アヒヒ」に通じる切ない曲で、悲しくもないのに、大粒の涙が出てきそうです。

もちろん、フラ向きのアップテンポの曲もたくさん用意されています。2曲の「プナルウ」なんかは、アーロン・サラ風のピアノが素敵に鳴り響くジャジーなナンバーで、少人数で優雅に踊ったら絶対キマルはず。3曲目の「カラエロア」は「エーアァ、エーアァ」という単純なリフが繰り返される、かわいいらしい曲だけど、これはケイキにいいかも。

いやー、さすが世界一のクムですよ、音楽も素晴らしい。過去2作にはR&BやPOPをエレピで心地よさそうに歌う余興もあったけど、ウルヴェヒ・ゲレロの新作に刺激を受けたのか、贅肉のない、ピュアなハワイアン・アルバムになりました。今、最ものっているクムの作るCDって感じです。来年のナホク賞は決まったようなものです。

*ハワイ盤はハワイから直輸入なので、タワーレコードでは買えますが、その他のCDショップでは扱っていないことが多いです。国内解説付盤は国内メーカーがハワイ盤に解説を付けたもので、その分ちょっとお高いですが、どこのCDショップでも取り扱いが可能です。

 

ひとこと“ALOHA”コラム

ほんとは今頃、5月27日からホノルルで開催中の「ナ・ホク・ハノハノ・ミュージック・フェスティバル」に行っているはずでした。昨年までのナ・ホク・ハノハノ賞は今年からホノルル中のたくさんの会場を使っての、一大ハワイアン・ミュージックの祭典としてグレード・アップして行われるということで、なんとしても行きたかったんですよね。スケジュール見ると、ハワイで活躍しているミュージシャンの9割方が参加しているんじゃないでしょうかね。しかもみんなギャラもなしで、1回目を何とか成功させて次に繋げて、ハワイアンを盛り上げようと盛り上がっていると聞きました。うーん、来年は絶対に行きたい、早速今から計画だ! 皆さんの中にも知っていたら、絶対行ったのに~って方いますよね?