コラムコラム

第8回 Aqua Wahine

このエントリーをはてなブックマークに追加

ウルトラマリンブルーの海の中からこちらを見つめるパレオをまとったエキゾティックな顔つきのローカル・ガール。彼女の周りには守り神としてハワイの人々から敬われているホヌ(ウミガメ)を中心に海の仲間達が泳ぎまわっている。海面からは南国の太陽光線が差し込みイルカのカップルのシルエットが見える。

この絵は新江ノ島水族館‘渚ラウンジ’で5月9日~31日まで開催の『ヒロクメ個展inえのすい』のイメージアートのために描いたものだ。僕自身初の水族館の個展ということで作品としては珍しくアンダーウォーターを意識した。この水族館のメインでもあるクラゲがダンスをして泳いでいるようなイメージも描いてみた。

オーシャンフロントにある全面ガラス張りの渚ラウンジからは左から江ノ島、烏帽子岩、富士山と湘南のコーストラインが見渡すことができる。目の前の海で多くのサーファー達が波乗りを楽しんでいる光景はインドアでライブペインティングをして、しかも最近波乗りから遠ざかっている僕には羨ましく海に入りたくて体がうずうずしてしまう。そんな素晴らしいビューのあるスペースで個展&ライブペインティングができることはとても幸運な一時だ。

久しぶりに描いたアンダーウォーターの絵は懐かしく新鮮だった。ハワイを中心とした南太平洋の島々の海ではカラフルなトロピカルフィッシュを沢山見ることができる。特にハワイではそれらには皆ユニークなハワイ語の名前の付いているものも多い。キヒキヒ、ラウウィリウィリヌクヌクオイオイ、パクイクイ、そしてハワイ州の州魚のフムフムヌクヌクアプアア……。

昨年、タヒチの海で久しぶりにシュノーケリングをして熱帯魚に囲まれインスピレーションを受け、アンダーウォーターを描いてみたい衝動にかられた。今回の水族館での個展はアンダーウォーターも一つの楽園の形だと気付かせてくれるよい機会だった。
これを機にハワイだけではなくタヒチ、沖縄といった楽園の海も描いていこうと思っている。