コラムコラム

第24回 Mauna Kea

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マウナ・ケアを歌っているハワイアンソングは、僕が知っているだけでもかなりの曲数があり、歌詞の中にも頻繁に登場する。中でも、僕はメリンダ・キャロルの歌う美しいバラード「The Beauty of Mauna Kea」がとても好きだ。 ノーズ・フルートの音色で始まり、チャントからイントロのスラック・キー・ギターへと入っていくところがたまらなく良い。マウナ・ケアの姿を見るたびにこのメロディーが頭の中に流れてくるほど印象的な曲だ。

‘Mauna kea’とはハワイ語で「白い山」という意味を持つ。冬から春にかけて雪を頂いた姿は熱帯のパラダイスのイメージとはかけ離れている。 太平洋で一番高い山頂には雪の女神「ポリアフ」が住むといわれ、山頂にある神殿にはフラに携わる人達がよく訪れている。

ここは世界的に有名な場所でもある。雲や地上の明かりの無い4205メートルの山頂には、日本の「すばる天文台」を筆頭に各国の天文台が集まっている。毎日のように多くの観光客が訪れるが、その理由は、サンセットの美しさと、その時に見ることができる雲海に映る壮大なマウナ・ケアの影、そしてこの場所から見える、息を呑むほどに美しい数々の輝く星があるからだ。

暗闇では手のひらが白く見えるほど星の輝きというものを体感できる。 ビッグアイランドの至る所からその美しい姿を見られるマウナ・ケアは ハワイに住む人々やツーリストの心を捉えて放さない。

早朝、ヒロ・ベイから朝日に輝くマウナ・ケアを見るととてもすがすがしい気分になる。 サンセット・タイムに夕陽を浴びてオレンジ色に輝いたマウナ・ケアの姿をワイコロアやマウナラニから望むのも良い。広大な裾野から昇ってくるフルムーンの姿もこの世のものとは思えないくらい神聖に感じられる。

古代ハワイの時代からマウナ・ケアはハワイアンの人達にとっての信仰の場所だった。 日本人がマウナ・ケアと同じように雪を頂いた日本の最高峰の富士山を古代から霊山としているのと同じ感覚かも知れない。

僕がビッグアイランドを訪れてマウナ・ケアの姿を見ると心が落ち着くのは、ハワイアンと日本人が同じ太平洋の民族としてのDNAを持っているからなのだろうか。 これからもマウナ・ケア、富士山ともいつまでも美しく、われわれの象徴となる存在であり続けることを願っている。

◆ヒロクメさんのHPはこちら
http://www.hilokume.jp