コラムコラム

Aloha ‘Aina ~宇宙への窓、聖地マウナケア~

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第1回 今、マウナケアで起きていること

叶わぬ恋に傷ついた「雪の女神」、ポリアフ。彼女が住むと言われているハワイ島マウナケア山は、冬には「ハワイなのに」雪が積もる、標高4000メートル級の休火山です。あの冷気はポリアフの凍えた心の現れ… いいえ、彼女の美しさに嫉妬した「火山の女神」、ペレの炎から身を守るためのヴェール… ポリアフやマウナケアに関する伝説はたくさんあります。それだけ、ハワイの文化にとってマウナケアが重要な存在であるいうことでしょう。

マウナケア山は、女神が住む山、つまり、とても神聖な山です。それはハワイ先住民にとってだけではなく、世界中のハワイを愛する人、フラを愛する人にとっても同じことではないでしょうか。皆様の中には、ポリアフやマウナケアに関する曲を踊ったことがある方もたくさんいらっしゃることでしょう。

そんなマウナケ
アでは、ここ数年、大きな騒動が起きています。巨大な「30メートル望遠鏡(TMT)」の建設問題です。マウナケアの山頂付近には、すでに世界各国のたくさんの天体観測施設が立ち並んでいます。でも、マウナケアはとても神聖な山…。考古学的調査では、数多くの文化的史跡が確認されています。そのため2007年には裁判で、これ以上の建設はしない、と決定された「はず」でした。ではなぜ、また新たな建設が許可されたのでしょうか。

ハワイでは、この建設問題に対し、毎日たくさんの人がマウナケアを守るために色々な場所で反対運動をしています。 この運動は先日のメリー・モナーク・フェスティバルを機に加速し、その様子はインターネットを通じて日本でも知られるようになり、日本からも反対の声を送る人たちが増えてきました。日本のテレビや新聞では、あまりこの問題が報道されることはありません。しかし、今やTMTの建設反対運動は、国際的な動きになってきているのです。

TMT

マウナケア山頂付近の天体観測施設群 (出典:国立天文台TMT推進室HPより)

 

このコラムでは、ハワイやフラが大好きな皆様と一緒に、今マウナケアで起きている「TMT問題」について考えていきたいと思います。