コラムコラム

第1回カラーカウア王を讃える 「Käwika(カーヴィカ)」

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日本語歌詞

デーヴィッド王がいらっしゃいます
花々の中で最も素晴らしい花

東方の稲妻のように
ハワイを明るく照らすお方

王の話はイギリスまで聞こえ
フランスの女王の耳にも届きます

上にいらっしゃるのはどなたの花か
カパアケアがあの方の父君

この歌を終えます
デーヴィッド王に捧げるこの歌を

メレが讃えるカラーカウア王とは?

これはハワイ王朝第7代目の君主、デーヴィッド・カラーカウア王に捧げられた曲です。
カーヴィカ(Kä wika)とはデーヴィッド(David)のハワイ語読み。陽気で気さくな気質が人気を呼び、メリー・モナーク(陽気な君主)の呼び名で知られています。毎年、春にハワイ島ヒロで行われるフラの祭典、メリー・モナーク・フェスティバルは、ハワイの伝統文化を守ることに尽力したカラーカウア王を称えるイベントですが、カラーカウアはオアフ島ホノルル市内にあるイオラニ宮殿を建てたことでも有名な王です。宮殿建設中の1881年、当時の国家元首としては初めて世界一周旅行に出かけており、この曲が作られたのも同年でありました。
曲の第三節目のイギリスやフランスというのは、王が世界一周をして、両国を訪れたことを意味しています。
ちなみにカラーカウアは日本も訪れており、明治天皇にも謁見しています。とりわけ日本との国交をより強いものにしたいという意志があったといわれています。カラーカウアの来日がきっかけとなり、多くの日本人がサトウキビ産業の働き手としてハワイに移民しました。この曲のように王族を称えたナンバーは、ハワイの歴史を知ることにもなり、おとなだけでなく、ケイキダンサーが踊るにもふさわしいでしょう。

 

語句の解説

①古典フラでは踊る前にホオパア(ho‘opa‘a=イプやパフでリズムを取り、チャントをする人)が「Ho‘omäkaukau(準備はいいですか)」とダンサーに呼びかけ、ダンサーはカーヘア(kähea)でこたえる。カーヘアは、たいてい曲の出だしの言葉になるが、流派やハラウによって、どこまでカーヘアをするか若干の違いがある。たとえば、ここでは2行目までカーヘアになっているが、ハラウによっては、1行目で終わるところもある。

②KäwikaとはDavidのハワイ語表記。ハワイ王朝第7代目の王、デーヴィッド・カラーカウアのこと。

③プア(pua)とはハワイ語で花の意味だが、王族など高貴な生まれの人を指すことも多い。

④この場合のカプア(ka pua)は息子の意味で使われている。上にいらっしゃるとは高貴な人をあらわしており、その方はどなたの息子かとたずねている。

⑤カパアケア(Kapa‘akea)、カラーカウア王の父君の名前。

(『素敵なフラスタイル』No.41転載/文責:Ayumi kekamaikamalukoa Hida)