コラムコラム

ALOHA!ハワイアンCD埋もれた名盤を発掘

2018.03.17 ハワイアンCD
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Kona Blend コナ・ブレンド      

『エニバディ』

 

 

今回ご紹介するのはとっても渋い1枚。1979年にリリースされ多分一度もCDになったことないと思います。

僕は新しいハワイアンに出合うためにハワイ専門のサイトを細かく見ていくんですが、そこで偶然発見したんです。「コナ・ブレンド」というバンド名からして、いい香りがしてます。

 

配信のみの再発ということでCDは買えませんのでダウンロードしてみました。レーベルはLEHUAと言ってフイ・オハナなどを出していたハワイの良心とも言われるレーベルです。コナ・ブレンドはギター2人とベースのロコ3人組。とここまで書いて、とにかくどこを調べてもなにも情報がないんで参りました。なのでここからは僕の拙い分析で進めますね。

まずふたりのギターはとてもテクニシャンで、ひとりはリードギター的に細かいフレーズを入れてくるんですが、それが気が利いていてなおかつうるさくない。とっても心地いいギターです。

それとベースもテクニシャン。よく聴くと難しいことやっています。このベースもうるさくない。

3人で適当に歌いたいように歌いたいパートを歌っているみたいで、曲によってリードボーカルが変わります。3人でユニゾンで歌う時もあるし先に誰かが歌い出したら他のふたりはコーラスを付けます。そんなスタイルでやっているから、僕がとても気に入った2曲目のホール&オーツのカヴァー「ラスベガス・ターンアラウンド」の最後の方で歌い出しが一瞬遅れるところがあって、「えっお前行かないの?」「じゃオレいくけど」みたいな感じで笑いました。

そんなところも含めていい雰囲気の3人なんです。

 

彼らが生まれた背景ですが、70年代はハワイアンがとっても盛り上がった10年でした。

ギャビー・パヒヌイらがハワイの文化や伝統をリスペクトしつつ、自分たちの音楽を追求する姿に刺激された人たちがたくさん出てきたんです。それがカジメロ兄弟のサンディ・マノア、オロマナそれにイズがいたマカハ・サンズ・オブ・ニイハウ。コナ・ブレンドもこの流れの最後の方に出てきたんですね。ギターはギャビーやマカハ・サンズの影響が伺えます。

 

そんな巧みなギターとルーズだけど実は洗練されたコーラス。そんな彼らの音楽から見えてくるのは、ホノルルの街から少し外れた静かなビーチの夕暮れの風景だったりします。大きな夕陽が沈むのを待ってのんびりと家路につく3人の後ろ姿を想像しながらもう一度最初から聴きたいそんなアルバムです。

 

アルバムの最後の方に「プア・マナ」をやっているんですが、素朴でのんびりしたアレンジを探し求めているダンサーさんにはぴったりですのでおすすめです。

 

ひとことアロハコラム

今回のコナ・ブレンドはちょうど連休中だった僕を楽しませてくれました。配信に押された形の昨今のCD業界ですが、CD作ると採算が合いそうにない昔の音源を再び世の中に出して聴いてもらうには優れたフォーマットですね。

この連休、配信された音源を、普段はCDを聴いているステレオで、しかもなるべくCDに近い音質で聴けるようにする、なおかつお金のかけずに。という課題に取り組みました。頑張った甲斐あってかなり満足のいく結果になりました。詳しくはまたいつか。アロハ~