コラムコラム

ワイプナNEWアルバムリリース

2018.05.15 ハワイアンCD
このエントリーをはてなブックマークに追加

WAIPUNA ワイプナ

『ワイプナ』

(ハワイ盤/配信)

 

今最も人気あるハワイアン・アーチストと言えばこのワイプナかもしれません。音楽性の高さ、ステージ・パフォーマンスの素晴らしさからもそう言えると思います。ナ・ホク賞を何度も受賞した実力派グループ、アレアの中心だったカレがマシューと結成、間もなくマットを加えた3人組です。

ワイプナの特徴はまず3人がそれぞれリードボーカルを取れること。リードボーカルを追いかけるようなアレンジも可能だし、一人が気持ちよく歌い上げる曲では残るふたりがコーラスを付けて、曲に広がりを与えます。ナー・パラパライの成功以来、3人組のコーラスは高めのファルセットが流行りですが、ワイプナは自然な地声のコーラスで、逆に新鮮です。

さて4年ぶりの新作。1曲目はまるでハパのバリー・フラナガンのような軽快なギターで始まり、チャットっぽい、ちょっとラップっぽい面白い曲。グループ名をタイトルにした4曲目『ワイプナ』はしっとりとした切ないバラード。3人の力強いコーラスではじまる『マウナラニ』はクラシカルなピアノも入って、程よいテンポでホーキパなどマウイの大自然を讃えます。

僕のお気に入りは、彼らなりの高すぎないファルセットも駆使して盛り上がる5曲目『へヘ・ワイピオ』です。分厚いコーラスは雄大なこの大渓谷を吹き抜ける風を感じさせてくれるし、適度な重さはこの渓谷への敬意なのだと感じます。

ラストは沖縄ソングの新定番『島守ぬ人』。「♪僕が生まれたこの島の唄を僕はどのくらい知っているんだろう~」とはじまるこの曲。島の自然の素晴らしさと、日々少しずつ失われてゆく大自然を憂うこの曲、3人はハワイの現状とだぶらせたのでしょう。直球のハワイアン・アレンジでこんな風に歌われると参ります。

全15曲。さすがナ・ホク賞受賞経験豊富な彼ら、なんだかすごいアルバムに仕上がってしまいました。

 

ひとことアロハコラム

GW最後の日仕事終わりで、川崎の“はいさいフェスタ”という毎年恒例のイベントに行ってきました。ミュージシャンのステージや踊りを見ながら飲むオリオンの生は最高でした。今回のワイプナの『島守ぬ人』、よかったなぁ。ハワイの音楽ではあまりしない、直接的な強いメッセージに彼らが共鳴したんでしょうね。やはり魚は減っているのか。僕は30年くらい前に行ったオクマビーチが最初の沖縄で、それ以来一度も行ってない場所。ワイプナ聴いていたら再び訪れてみたくなりました。