コラムコラム

【フセボ先生の小噺】鷹に関わる話と歌

2019.07.31
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京都の二条城に松鷹図があります。この絵の説明書には“どっしりと根を下ろす松の大木とともに、落ち着いた風格の猛きんの姿は、戦国の世を終わらせた徳川家康が絶対的な権威を揺るぎないものとしたことを絵によって端的に表したものです”と書いてあります。

ハワイで「鷹」を意味する‘Io(イオ)や、「空を高く舞う鷹」「王家の鷹」を意味する‘Iolani(イオラニ)といえば、王や宮殿を連想します。王だけではなく、たくましい人、卓越した人も鷹に例えられました。良いイメージを与える‘Iolaniは、一般人の名前だけでなく、レストランや学校の名前にもなっています。ワイキキにある名門校、‘IOLANI SCHOOLの名付け親はエマ女王ですが、彼女の夫、カメハメハ4世の本名は、Alekanetero (Alexander)‘Iolani Kalanikualiholiho Maka o‘Iouli Kūnuiākea o Kūka’ilimokuです。落語に登場する寿限無の名前ほど長くはありませんが、名前の中に鷹が二度出てきます。‘Iolaniと、「黒い鷹」を意味する‘Ioouliです。カメハメハ5世も長い名前を持っていますが、その中に“イオラニ王”を意味するAli’i‘Iolaniが含まれています。同名の歌は彼の名前に敬意をはらいます。

歌手のネイサン・アウェアウは、自分の祖母に『‘IO』という名のアルバムを捧げました。彼の祖父が9人の子供と妻を残して亡くなった後、祖母は一人で子供たちを育てました。アルバムのタイトルソングでもある「‘IO」の歌詞は英語で、祖母は鷹に例えられています。“鷹はするどい目で自分の子供たちを守っている。無条件の愛で、アロハをこめて皆に教えている。‘IOは神様の傍に座り、讃美歌を歌っている。”
彼の祖母は、1964年にアメリカでベストマザー賞に選ばれました。

アメリカ合衆国で唯一の王宮であるイオラニ宮殿は、一見の価値があります。いま絶滅寸前のコアの木でできた階段が目を引きます。

 

イオラニ宮殿。