コラムコラム

エイミー・ハナイアリイ & ウィリーK 『アロハ・ライブ2003』

2020.06.01 ハワイアンCD
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アンクルことウィリーKが5月18日に亡くなりました。この2年、肺ガン治療をしながら演奏活動も続けていましたが、残念でなりません。僕と同じ歳のウィリーに心からお悔やみ申し上げます。

彼の音楽はロック、ブルースとハワイアンの融合といえばいいのでしょうか。伝統のハワイアンに敬意を払いながらそこにロック的な“ノリ”を入れたのがウィリーの音楽という感じかな。彼の代表作といえば「アンクル・イン・ミー」と、エリック・ギリオムと組んだベアフット・ネイティブスでの2枚ということになりそうですが、僕の中でウィリーといえば、相棒のエイミーとの活動なくして語れません。とにかく、このふたりが同じステージに立つと、押したり引いたりの連続で素晴らしい音楽が生まれるんです。一緒のアルバムも多く出しましたが、このライブ盤が最高です。2003年、本土西海岸を回った時の録音ですが、オープンニングの「ハレイワフラ」はフラソングにロックなノリを融合した歴史的名演。途中エイミーとウィリーが「アロハエブリワン!!」とか「ハイナホ!」「ハイナマイ!」と合いの手を入れるのが超カッコよくて、これを初めて聴いた時の衝撃は今も忘れません。こんなハワイアンがあるんだ、と感動したものです。ちなみに3曲目の「イ・アリ・ノー・ホエ」もエイミーがチャランガラン・スタイルで歌うめちゃくちゃノル曲です。この2曲で聴けるウィリーのギターは素晴らしくキレがよくて、このギターなくしてこのノリは生まれなかったでしょう。

2曲目、ウィリーが歌う「ユー・クウイポ」は彼のデビュー盤に収められた曲。ハワイの大自然と愛する人を歌った曲で、エイミーが控えめなコーラスを付けます。途中演奏をストップして冗談を言ったり、観客に歌わせてみたり、その歌が元気ないので練習させたりと楽しい演奏。そんな時、エイミーはじっと聴いているのですが我慢できなくなってツッコミみ入れたりと、夫婦漫談になります。いつものパターンです。とにかく楽しい1曲です。
ウィリーが再びソロで歌う4曲目「モロカイ・ウーマン」は、おそらく愛するエイミーのことを歌ったのでしょう。いい雰囲気の1曲です。

一度ふたりのステージを日本で観たかったと悔やみます。仲の良かったふたりのこと、いつでもチャンスはあるかな? と思っていたのがいけませんでした。それにしても若すぎる死ですね。ウィリー、永遠に

 

ひとことアロハコラム
ご紹介したエイミーとウィリーKのライブの1曲目「ハレイワ・フラ」ですが、このテイクで踊るチームを観たことありません。ノリが良すぎてフラに合わないのかな? どこかレパートリーにしているチームがあったらどこまでも観に行きます! そのくらい好きな演奏です。

今日は長雨明けの素晴らしい天気。近所の海、と言っても東京湾のはじっこですけど、凪いだ海を眺めながら彼のアルバムを何枚か聴いてみようと思います。