コラムコラム

Various Artists『Pure Hawai’ian-Music&Images of Hawai’i』

2020.10.27 ハワイアンCD
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美しいダンサーを撮り続ける写真家、キム・タイラー・リースの歴史的ショットをジャケットにしたこのアルバムは、2001年にリリースされました。

 

故チャールズ・カウプ氏によるチャントから始まり、ケアリイ・レイシェルの初期の代表曲「カワイプナヘレ」、今もその音源を探し求める人が多いパンダナス・クラブの「イー・ワイアナエ」、軽いレゲエをハワイ語で歌うシスター・ロビ「ケイキ・オ・カ・アイナラ」など、素晴らしいナンバーが次から次から出てきます。僕はこの中でもクムフラ、オブライアン・エセルの「プア・アヒヒ」というバラードがたまらなく好きでした。これらの曲の合間には皆さんも名前は聞いたことがあるであろうハワイアンの歴史を作ったギャビー・パヒヌイ、サンディー・マノア、スラック・キー・ギターのサニー・チリングワースなどの70年代の名演がこのアルバムの価値を高めます。

上に挙げた曲はケアリイ以外、オリジナルのアルバムが当時ですでに廃盤になっており、幻の名曲をこのアルバムで初めて聴くことができたという感動もありました。

 

僕の一曲は最後の方に入っている、レイオフ・ライダーがメインで歌い、ウルヴェヒ・グゥエレロがコーラスを付ける「ラ・マオマオ」という幻想的で気持ちのいいスローナンバーです。まるで雲の上を歩いているような浮遊感がほかのハワイアンにはない感覚で、折に触れ紹介してきた一曲です。

 

今もこのアルバムはアマゾンで購入できるようです。中古なら数百円ですので今のうちに手に入れてください。

そして「ラ・マオマオ」で秋の1日をお楽しみください。

 

SPOTIFYで今回紹介したピュア・ハワイアンを聴くことができます。

https://www.discogs.com/Various-Pure-Hawaiian-Music-Images-of-Hawaii/release/10770592

 

ひとことアロハコラム

僕がこのアルバム「ピュア・ハワイアン」を売っていたのは、タワーレコードの藤沢店でした。一応店長だったのですが、ハワイアンバイヤーも兼任、というかハワイアンバイヤーをメインに残りの時間で店長しているような状態で、理解してくれた当時のスタッフには今も感謝しています。湘南には当時、フラの先生だけでも200人いると言われており、加えてプロのサーフィン関係の人をはじめ、ハワイや海を生活の生業にする人々、ベースに海が好きというキーワードで括れる人が多く住む場所でしたので、ハワイアン・ミュージックはほんとに良く売れました。僕のお店だけはハワイアンの売上がクラッシックやジャズのシェアを超えていて、ジャズもちゃんと売ってくださいねと本社の方に言われていました。

オフィスから海の方向に目をやると、松が岡の住宅の向こうに鵠沼の海も見えました。生活のすべてが音楽とハワイと海だったこの時代が過ごせたことを幸せに思います。