コラムコラム

カイナニ・カハウナエレ 『ワイプナレイ』

2020.11.24 ハワイアンCD
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今もカニナニの「カ・ヒナノ・プナ」は踊られているのでしょうか? イエスだったら嬉しいですね。今回ご紹介するカイナニが2003年のデビュー盤「ナ・ウ・オエ」はこの曲が多くのダンサーに愛されたことでハワイでも日本でヒットしました。僕も大好きな曲です。

 

トラディショナルなハワイ音楽をベースに、ちょっぴりジャズのエッセンスを加えることで生まれるメロウな空気。ほかの人に例えるとテレサ・ブライトが一番近いでしょうか。7年後の2010年にはセカンド・アルバム「オーハイ・ウラ」をリリース。このアルバムからも「アイ・アケ・アロハ」などダンサー好みの曲がたくさんありヒットしました。

 

あれから10年。彼女がハワイ語をはじめとするハワイ文化や歴史の専門家としての仕事もあることから、もうレコーディングする時間などないのだろうと残念に思っていましたが、秋深まる今、新作が届きました。

 

アコースティック・ギターとピアノによる静かなバラード「ワイプナレイ」ではじまり、ゴージャスなジャズ風味にアレンジされた名曲「ロゼラニ・ブロッサム」のカヴァーへと続きます。スティールギターを入れてしっとり歌う「キホロ」は是非レパートリーに入れていただきたい一曲。ピアノを前面に出した「ワイハナウ」も大勢で踊ったら決まりそうな、印象に残る曲です。

 

カウアイで生まれ太古からの風景やハワイアン・スピリッツを思い切り体現してきたカイナニでしか表現できない音楽。一曲一曲必要な楽器だけに絞って丁寧な演奏に、円熟期を迎えたカイナニの甘く深みある歌。

 

こんな時だから心に響く優しいハワイの音楽。新たな名盤がリリースされました。

 

↓Mele.comで今回のアルバムを試聴することができます。

Waipunalei (available 11/27/2020)

 

❖◇❖ ひとことアロハコラム ❖◇❖

毎週末コーヒーを飲みに行く近所のカフェにも行けなくなり寂しい思いをしていましたが、豆の通販を始めたとのことで早速二つの豆を少量ずつ注文すると翌日に着きました。

以前教えてもらった通りに淹れたらなんとなく同じような味になったのですが、いつも聴こえるビル・エヴァンスのピアノの音やアンティークの時計のコツコツという音も聞こえない。同じようにピアノのCDをかけたりもするのですが、やはりあのカフェの空気にならない。

ある場所に行ってあることをする。その空気を感じるという普通のことができない今の状況はやっぱりよくない。早くいつものことができる世の中に戻って欲しいなと願うばかりです。