コラムコラム

ルケラ・ケアラ 『Kapuna カプナ』

2020.12.26 ハワイアンCD
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エコルという20年以上続くハワイアン・レゲエの老舗バンドで歌っていたルケラ・ケアラさんが、初のフラっぽいアルバムをリリースしました。

ほかのハワイアン・レゲエのミュージシャンも、ホイケでのバックを頼まれればカビカでもリトル・グラス・シャックでもなんでもやります。小さな頃から週末のBBQの余興ではみんなフラを踊るし、男は楽器を演奏する。そんな環境の中でレゲエをはじめただけという話なんだと思います。そういう意味では今回のフラっぽいアルバムはそれほど驚くことではないのかもしれません。

 

ケアラさんの売りは優しく高めのヴォーカルです。ムリにファルセットで歌うのではなくあくまでも地声でふわーっと気持ちよく。

⑥「プア・カーネーション」ではよくのびるその地声が美しく響きます。

アネライカラニのパンチの効いたヴァージョンが人気ありましたが、フラにはこちらの方が断然映えると思います。

⑧の「マリーズ・ソング」はオリジナルはケアリイ・レイシェルも歌う優しいバラード。ケアラはそれにちょっとアレンジを加え、丁寧な2本のアコースティックギターの演奏できれいにまとめています。

 

このアルバムをフラっぽいと書いたのは、彼の本質はレゲエなどポップな音楽にあって、今回フラソング中心ですが、歌声やオリジナル曲のメロディーラインにも華やかさのようなものが潜んでいるような気がしたからです。

 

全体にスローな曲がほとんどで、冬の午後のやわらかい日差しの中で聴いていたら幸せな気持ちになってしまいました。

ジャケット見てスルーしてしまいそうになりましたが、聴いてみてよかったー。

 

❖❖❖ ひとことアロハコラム ❖❖❖

クムフラでありミュージシャンとしてもトップに君臨するナープア・グレイグとデーモン・ウィリアムスがクリスマスイブに「There was Jesus」というシングルを出したのでPVを観ました。いつもなら沖から吹く風が入ってくる窓は材木で覆われ、テラスのパラソルは閉じられ、イスには誰も座らなくなってしまった海辺のレストラン。フードバンクにできた長い車の列とそれを手伝うマスクの人々が映し出されます。でも悲しげではありません。この映像は「なんでこんなことになってしまったの? でも前を向きましょうね」いうナープアたちの優しくも強いメッセージだと受け取りました。

 

 

 

とうとう大学に1日も登校できなかった1年生、就職が決まらない4年生、こんな中、受験を控える学生などなど若い方々にもきつい日々が続きます。

何もいいことはありませんができることをすこしずつ。

そして音楽ですこしでも気持ちをハイにしましょう。と思うこの頃です。

 

 

↓Spotifyで今回のアルバムとシングルを試聴することができます。

  • Lukela Keala / Kapuna

https://open.spotify.com/album/5VI8XIcvrMp9862W9vQjIC?si=dCrJTEYBRHWqfCNCByXlZA

 

  • Napua Greig & Damon Williams / There was Jesus

https://open.spotify.com/album/2fnqV9OK9sixms94cN3Qna?si=Y-TEBqbOTL2Dhg1AkwWyYg