今回のモンドカーネ、とにかく情報がない。ほぼ皆無で困りました。2007年に1枚だけ「キヘイロード」というアルバムを出していて、この時はジャケットに4人が写っているんですが、今回のアルバムはご覧のように1人だけ。アルバムのタイトルや曲の中にもキヘイやカアナパリが出てくるのでおそらくマウイの人なんだと思います。彼は現在、今回のアルバムを含めてソロで活動しているような気がしますので、その前提で書きます。ご了承の上お読みくださいね。
まずはこのジャケットが目を引きます。今どき珍しいセンスです。もしホノルルに銭湯があったらこんな絵を描くだろうなという、いい感じにチープな雰囲気が泣けますね。ABCストアのお土産のサーフボード型マグネットにありそうなビビッドな色づかいが最高です。はしっこでウクレレ持って雄たけびを上げるこの人もなんかすごい。いったいどんな人なんでしょう。
1曲目「ラヴァ―・イン・ディスガイス」、ウクレレのイントロが素敵だなぁと思ったらジェイク・シマブクロが弾いていました。モンドさん、ちょっとロックっぽい歌い方なんですが、高音の歌い切るところでコロンと声が裏返るところがいいです。ラストまでジェイクがあらゆるテクニックを駆使してこのバラードを盛り上げます。ジェイクはやっぱり上手い。
2曲目「アイ・ジャスト~」はクムフラでもあるナープア・グレイグをゲストに迎えたポップナンバー。スティールギターが入ってきてグイグイ盛り上がります。
ハパのギタリストであるバリー・フラガナンが情感たっぷりに弾く「オン・ア・スウィート・ラハイナ・ナイト」はこのアルバムの中でも一番のバラード。ウルヴェヒ・グゥレロがバックで美しいコーラスをつけ、ピアノとウクレレで聴かせる「ケ・ヴェリナ・オハワイ」もおすすめ。
そしてこのアルバムのラストはエイミー・ハナイアリイとのデュエット「プウケア」です。エイミーのパートはいつものエイミー節炸裂ですが、モンドカーネも魂の入った歌いっぷりでカアナパリの素晴らしさを歌いあげます。
全体にバラードが多いこのアルバムですが、迎えたゲストに喰われることなく自分の歌で世界を作った実力は相当なものです。このジャケットがなければ気に留めなかったアルバムですが聴いてみてよかった。
❖❖❖ ひとことアロハコラム ❖❖❖
売れ残ったチューリップ🌷の球根をたくさん買いました。ストックしてあった廃材でコンテナを作り、白いペンキを塗って、20個くらい植えてみました。今は葉っぱが3センチくらいでちょっと遅れ気味ですが、きっと咲いてくれると思います。
チューリップはなんかいいですよね。明るさと切なさ、いろいろな表情があります。4月くらいには満開を迎えると思います。楽しみです。
今回のアルバムがスポティファイで試聴できますよ!
Mondokane 『Starstruck』
http://open.spotify.com/album/2z9SXv1SSvAI7J90MzwT3W?si=RqCfcekrSXWTvvF_-fDcCw