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NEW! カ・ピリナ『Nā Wahi Pana ナー・ヴァヒ・パナ』

2021.06.03 ハワイアンCD
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ニューリリース自体が少ない今のハワイにあって、こんな若い女性トリオがデビューしたのは驚きであり、とてもうれしいこと。

とにかく情報がなくてお知らせすることも少ないのですが、若い3 人のデビュー盤をまずは聴いていただきたいという一心でのご紹介です。見た目では高校生くらいに見えますがどうなんでしょう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは若い頃のナレオが蘇ったような3人が終始コーラスで聴かせる ③「ナー・カナオラ」、④「パオアカラニ」はアルバムの聴きどころです。それに加えて彼女たちの魅力は3人がそれぞれソロで歌えて、しかもキーが全員違うというところ。例えば①「モミ・オ・カ・パキプカ」でのリード・ボーカルはびっくりするほど低くてドスが効いている。⑤「ヒロ・ワン」のカヴァーでは別の可憐なリード・ボーカルがこの名曲に新しい命を与え、同じ子がリードをとる⑪「プナルウ」では後半巧みなファルセットで迫ってきます。

速い曲をお探しのダンサーには⑨「ハノハノ・ワイエフ」がおすすめ。シンプルなウクレレと時おり切り込んでくるアコースティック・ギターが冴える、清涼感たっぷりのバックに美しいコーラスが映える1曲です。

高校時代のデビューからポップなハワイアンを目指したナレオに対して、今回のカ・ピリナはあくまでもフラと一対となったトラディショナルなハワイアンを追求しているところが面白いです。

男性はナー・パラパライの成功以降、多くのトリオがデビューして今はトリオ全盛時代。しかし女性トリオは今も昔もほとんどいません。

3人がフラに近い環境で育ったことは明確ですが、ハワイアンを演奏するようになったきっかけや、楽器のこと、今後の目標などなど知りたいことばかりです。

この夏以降彼女たちが目玉になり、来年のナ・ホクでは複数の部門にノミネートされるのは間違いないでしょう。

今日は梅雨の合間の晴天夏空。素晴らしいデビューを果たした3人に乾杯したい気分です。

 

❖❖❖ ひとことアロハコラム ❖❖❖

最近ジャズのトランペットがマイブームです。トランペットのジャズってジャズの中でも硬派というか、ちょっと重いイメージで敬遠してきました。ある土曜の夕暮れ時、いつも行くカフェで静かなトランペットのバラードが小さなヴォリユームでかかっていて、それがケニー・ドーハムの「マイ・アイディアル」というナンバーでした。甘く控え目なピアノのバックに、感情を押さえて吹かれるトランペットがふわっと乗ります。聴いていたら懐かしさと切なさのような感情が押し寄せてきて涙が出そうになりました。音楽でこんなに心が揺さぶられるのは久しぶりでした。いくつになっても新しい音楽で感動できる瞬間があったらラッキーだと思っています。長い人生でもその瞬間はそんなに多く訪れませんからね。

 

今回のアルバムがスポティファイで試聴できます! Check it out!

Ka Pilina

『Nā Wahi Pana』

https://open.spotify.com/album/60FBCjf1CeVhsq7GVplqlj?si=XCFxJnF2RhyHRZAtoXDBBA