今回はあのアネライカラニ嬢の新譜が届きました。このジャケットを見たとき、「もしかして、R&Bやレゲエに路線変更? やめてくれー」って思ってしまったのです。とにかく中学生でデビューしちゃった彼女、まだ20歳にもなっていないわけで、今時の音楽に目覚めてもおかしくないよなーって勝手にどんどん勘違い。
でも曲目見たらクウ・ホアやノホ・パイパイ、それに大好きなワイカロアでしょ。うん、これは路線変更どころか、この「コンプリートリー」というタイトルが示すとおり、「極めに走ったんだな」と読みました。
で、さっそく聴いてみると、予感は見事に的中! 今までの彼女のジェノア・ケアヴェ継承路線が、ますます極まっちゃってる。
ただしですよ、今回は産みの親である、パンダナス・クラブのケネス・マクアカネは関わっていません。結果、彼の作る音の特徴である、甘いスティールの音なんかはあまり聴こえてこないんだけど、逆にパーカッションなんかがドーンと前に出ていたりして、これは若いダンサーにはたまらないかも。伝統のハワイアン路線のまま、でも、バックの音はある範囲内でしっかり遊んだ。そんな印象。
上に挙げた曲意外にプア・カーネーションなんかもこの新しいバックの連中と気持ちよさそうにこぶしをころっころ回しながら歌う彼女。そして、グッと女らしさも加わって、ますます目が離せませんね。今年は3~4回は来日するんじゃない?
だって彼女のサイトには丁寧な日本語解説もあったもの。
詳しく調べようと彼女のサイトをチェックすると工事中。日本語でも丁寧な断り書きが…。彼女日本を完全にターゲットにしてますね。
【artist】
アネライカラニ anelaikalani
【title】
コンプリートリー completely
【収録曲】
1 Ko Galie
2 Pua `Olena
3 Ku`u Hoa
4 A Hawaiian Lullaby
5 Makalapua
6 Pohai Ke Aloha
7 Song of the Islands
8 Waikaloa
9 Pua Carnation
10 Noho Paipai
11 Once in a Lifetime
12 Manatua