【ライアテア、17歳の伝説のデビュー盤は
ジャケットも素晴らしい!】
今回も「私のCDラックから1枚」ということでご紹介しようと思います。
フラダンサーが一度は踊るライアテア。2002年にひっそりとリリースされたこのデビューアルバムのジャケットを見た時の衝撃は忘れられません。ハワイ感が出過ぎた、つまりちょっとダサ目のジャケが多いハワイアンの世界で、砂浜に佇むライアテアと「Raiatea」の文字。こんなかわいいジャケットはそれまでなかったから新鮮でした。

彼女の人気を決定づけたのは、「マイレ・スイング」が入った2004年の『スィート&ラブリー』ですが、僕は今もこのデビュー盤が最高作だと思っています。プロデューサーのケネス・マクアカネとアルデン・レヴィが集めた演奏陣はハパのバリー・フラナガンなど超一流どころばかりで演奏のクオリティーもポイントです。
アルバムはダンサーにも人気の「ポー・ライライ」でスタート。ケイシー・オルセンのスティール・ギターが前面に出た演奏に可憐なボーカル。今まで聴いたことがないハワイアンの世界にみんなが驚きました。2曲目、巨匠レナ・マシャドの「ホラウ」では若い彼女の解釈でこの名曲を気持よく歌い上げています。
そしていちばんの聴きどころは4曲目の「キモ・ヘンダーソン・フラ」。キモフラとも呼ばれ多くの人が歌い踊ってきたこの曲を、生地を紡ぐように丁寧に弾く3本のアコースティック・ギター。そこにライアテアの清らかで美しいボーカルがからみ、我々に語りかけてきます。高い山にひっそり咲く高貴な花と、そこに生きる人々を讃えるこの歌の世界を見事に表現しました。この曲を聴く時にいつも感じる切なさと、微かに感じる希望。はじめて聴いた20年前も、そして今も感じることができます。
アップテンポとスローテンポの曲が上手く配置され、完成度の高いアルバムです。ケネス・マクアカネとはこの1枚でお別れし、2枚目からは自身の人脈で録音してきましたが、このアルバムの演奏の深みにはかないません。まだあどけないライアテアの歌を際立たせていました。
今回のライアテアの「キモ・ヘンダーソン・フラ」がYouTubeで試聴できます!
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🌈🌈🌈 ひとことアロハ・コラム 🌈🌈🌈
昨年よく咲いたプルメリア3鉢を秋からずっと部屋に入れていましたが、いつの間にか枯れてしまっていました。太陽の光が足りなかったようです。がっかりです。しかし、ほぼノータッチで安心しきっていたことが何よりまずかったです。人も花もほったらかしでは自分には返ってきませんね……。
6月くらいからホームセンターに出てくるようなので、今年は白とピンクを買って、そして秋冬の越冬対策も大研究して、来年も必ず咲かせます!大きな誓いです。