コラムコラム

第4回 なんと98歳!枯れたウクレレ&ヴォーカルの魅力/ビル・タピア

2015.01.23 ハワイアンCD
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BILL TAPIA/DUKE OF UKE
今回ご紹介するのは今年98歳になった孤高のウクレレ弾き、ビル・タピアさん。でも、彼には重鎮だとか、巨匠なんて肩書きはまったく似合わない。ウクレレのうまい親戚のおじいちゃんって感じ。

あのロイヤル・ハワイアンのオープンニング・レセプションでも弾いたらしいけれど、まさに彼のジャジーでオシャレなスィングする演奏はこのホテルのラウンジがぴったり。 このウクレレを聴いてしまうと、オータサンもまだまだかなぁ、なんて思えます。

ハワイアン、特にウクレレの演奏を聴くとなんとも言えずリラックスしてくるものですが、この人のウクレレはそれだけでなく「人生は長いもの。お金はなくてもいつまでも楽しく、好きなことをやって生きていくことがいちばん」ってメッセージを感じます。

昔からウクレレは上手かったはず。でも、聴ける彼の渋いヴォーカルは、100歳を前にして、やっと自分のスタイルを完成しCDに残すことができたのではないでしょうか。

死ぬ前に一度日本でのプレイを夢見ていると友人のプロモーターに聞きました。そこで考えてみました。日本で彼の演奏が最も似合う場所。それはズバリ、“横浜、ニューグランドのラウンジ”。ここで港からのかすかな風を感じながら彼の演奏を聴けたら最高でしょう!とにかく一度聴いてみてください。

【artist】
ビル・タピア BILL TAPIA
【title】
デューク オブ ウケ DUKE OF UKE
【収録曲】
1 All The Things You Are
2 Black Orpheus
3 Little Grass Shack
4 Crazy
5 In A Mellow Tone
6 Manuela Boy
7 Happy Hula
8 Lady Be Good
9 Chinatown / Avalon
10 Hilo March
11 Indian Love Call
12 Little Grass Shack- (live, bonus track)