初めてテレサ・ブライトを聴いたのは90年代にJALのCFに使用された「パフューム・オブ・パラダイス」でした。この時のインパクトは強かったですね。
“なんて心地いい音楽”“こんな音楽が地球にあったなんて!”とCDが大ヒットし、ほぼ同時期にナレオやケアリィ・レイシェルも登場してきて一気に日本のハワイアンのイメージが、ビアガーデンのスティールギターの世界から変わりました。
テレサのサウンドは昔からあまりハワイアンらしくないのが特徴。ジャズやボサノバのリズムをベースに“ヒーリング・ボイス”と呼ばれ、囁くような歌声が“とにかく気持ちいい!”空間を作ってしまうんですね。
さて今回のアルバムは名盤「レイ・アナ」からなんと5年ぶり。このマイペースぶりもハワイの人らしくて好きです。
最初聴いて感じたのはテレサが“ハワイアン回帰”を意識しているんだなということ。ハワイ語の曲が半分を占めるし、演奏もよりシンプルなっています。 心地よさはそのままにしながら、自分のルーツをもっと見つめてみようという彼女の本質的なパッションが全体にビンビン感じられました。
昔のテレサはホノルルの高級ホテルの夕暮れから夜の間のイメージ。でもこのアルバムは、ホノルルからちょっと離れたカイルアあたりの、人の少ないのんびりしたビーチのなんでもない午後の景色を連想させてくれます。
フラのための音楽はやらずに自分もリスナーもリラックスするため歌う。そのスタイルは今回も変わりません。ほんとに素晴らしいアーティストです。 クムフラ、フランク・ヒューイットは彼女の従兄弟にあたります。いつか彼女の歌でヒューイットが優雅に踊るのを見てみたいものです。
ケアリィ・レイシェルの横浜公演、見て来ました!
ケアリィのコンサートは、日比谷でビール片手に見るもの、と決めて、毎年行っていましたが、今年は私の地元横浜で公演があったので、明治屋でビールを買って県民ホールのロビーで飲んでから、入場しました。 あまり仕掛けのないシンプルな構成でしたが音楽を聴くには最高のステージでしたよ。ハワイから来たダンサーの踊りには、“フラっていいなっ”て改めて思わせてくれる場面がたくさんあって、なんかとってもいい夏の終わりの週末が過ごせました。
【artist】
テレサ・ブライト Teresa Bright
【title】
プリティ・アイズ Pretty Eyes
【収録曲】
1 A Hilo Au
2 E Ala E
3 Pretty Eyes
4 Nani Wai’ale’ale
5 Ulili E
6 Tonight You Belong To Me
7 Ta Ha Ua La
8 Pidgin English Hula
9 Na Hala O Naue
10 E Ipo
11 Hawaiian Hula Eyes
12 In The Summer Time
13 Pua Lilia
14 Pretty Eyes( Instrumental)