コラムコラム

第13回 ケアリィ・レイシェルのクリスマスアルバム KEALI’I RACHEL/MALUHIA

2015.01.24 ハワイアンCD
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KEALI’I RACHEL/MALUHIAそうなんです、ケアリィが今年初のクリスマスアルバムを出しました!

タイトル「マルヒア」は静寂とかピースといった意味があるそう。“マルアヒ”な聖なる歌の数々をケアリィがあの声で歌い上げます。今年一年をゆっくりと思い返しながら部屋にキャンドルを燈して聴いてみるのもいいかも。

ハワイ語の曲も3曲あるし、全体にメローでロマンチックなイメージで統一されていてとってもいいできです。そうそう、ジャケットもレフアをモチーフにした鮮やかな赤で、眺めているだけでクリスマス気分が盛り上がりますよね。

待ちに待ったナー・パラパライの3作目が届きました!
NA PALAPALAI/KA PUA HAWAI’I

今のフラ界はこの3人がいなくては成り立たないほど重要なグループになりました。だって今年だけで彼らいくつのホイケに招かれたんでしょう?

思い起こせば4年前『マカニ・オルオル』で衝撃のデビューを果たした彼ら。3人が3人とも高く美しいファルセット・ボイスでリードを取れるスターなんです。だからこの3人がハモった時に聞こえてくる音の素晴らしさは、もう例えようもありません。彼らはハワイアンというスタイルでここまでできるんだということを証明してくれたアーティストでもあります。

彼らのスタイルの特徴は、早い曲が多くてどれもドラマチックな展開をすること。ダンサー、特に若い人たちはテンポのある曲をいつも探していたからみんな“これだ!”ってなったわけですね。特に、このデビュー盤に収められた「ハワイ・ノ・エ・カ・オイ」は曲のカッコよさもあって超人気の曲。

さて今回の新作。基本的には1、2作目と変わっていません。ご安心を。でも良く聴くと彼らのチャレンジがたくさん発見できます。それは、 ① メンバーのクアナ・トレスのオリジナルが半分も納められている(これがいい曲揃いで彼らのハワイアン・センスが爆発したのが今作)。 ② 売りだった高いコーラスは若干控えめにして、各曲のリードヴォーカルを変えて個性を強調し、1枚の中に変化を持たせた。 ③ スローな曲を増やして、ちょっと癒し感を強調している。

って具合です。同じアルバムを作らず変化を求めた彼らの音楽スピリットが開花したアルバムです。特に12曲目の「キモ・ヘンダーソン・フラ」がとにかくすごい!泣けます。

日頃ジャズやブルースを聴いているお父さんにもぜひ聴いてもらって、感想を聞きたい、そんなアルバムでもあります。

【artist】
KEALI’I REICHEL/ケアリィ・レイシェル
【title】
MALUHIA/マルヒア
【収録曲】
1 Nu `Oli
2 Remind Me of Home
3 O Holy Night
4 Ke Aloha Kalikimaka
5 Merry Christmas Darling
6 Silent Night
7 Christmas Lullaby
8 Ke Au Maluhia
9 Till the Season Comes `Round Again

【artist】
NA PALAPALAI/ナー・パラパライ
【title】
KA PUA HAWAI’I/カ・プア・ハワイ
【収録曲】
1 Hualalai
2 Ka La ‘Olinolino
3 Ka Manu ‘Ohala
4 Hanohano Wailea
5 Hawai’i Kamaha’o
6 Silent Night
7 Sweet Lei Ka Lehua
8 Ka Pua Hae Hawai’i
9 Lei Kula Na Ali’i
10 Hale’iwa Hotel
11 Ke’ei
12 Kimo Henderson Hula
13 Lei ‘Ohu
14 Medley:Ka Manu ~ Manu’O’o
15 Lovely Tiare Tahiti
16 Promises of God’s Love