天才少女?でもとっても楽しそうに歌う彼女はマイペースなジャニーズ・ファンでもあります。
よく私のお店にお母さんと遊びに来てくれていたのでこのCDの完成をとても楽しみにしていました。そう、巷で噂のイズミちゃん登場です! 何と言っても彼女はまだ12歳。この春からやっと中学1年という女の子なんです。幼い時からフラが上手くてあちこちの大会で優勝したりといったことは聞いて知っていたけど、同時に歌の練習にも励んでいたんですね。ビックリです。 このCDを聴く時にどうしても彼女が12歳であることに注意が行っちゃうんだけど、それをまったく抜きにしてもすごく完成されたアルバムになってます。
彼女の歌のスタイルはファルセット。ころころとよく裏返るこのファルセットは日本でも老若男女合わせても最高のレベルと言い切っちゃいます。 全体のプロデュースはあのププレ・ボーイズのパニオロ山内さん。日本のハワイアンを音楽の面でも、イベントの面でも中心となって仕切ってきた彼がバックのギター、ウクレレ、コーラスと大活躍。さらに僕が嬉しかったのはスティール・ギター弾かせたら今も昔も日本一!鈴木かずひこさんの貴重なプレイが随所で聴けることだったり。
さてさてそんな今回彼女が選んだ曲は全てがフラの人気曲。自分が踊ってきた曲はもちろん好きな曲だけを選んで歌っている。若い彼女にふさわしく「ウルパラクア」「ワイカロア」「ナ二・ワイアレアレ」などケイキでも良く踊られる曲をパニオロさんらしい今風の早めでカッコいいアレンジのバックに乗って展開される。彼女の透明感たっぷりで高いファルセットはどの曲にも冴え渡ります。
圧巻はラストのメドレー「クウホア」から始まって「マウナロア」なんかを通過してラストがジェノア・ケアヴェや最近ではライアテアで有名な「アリカ」で幕を閉じる。この「アリカ」、息継ぎしないで引っ張るところがあるんだけど、イズミちゃん20秒以上頑張ってた。若いって素晴らしですねー!
ところで素顔のイズミちゃん、とってもシャイで礼儀正しいんですよ。小学生の女の子らしくお店の検索機でジャニーズ系のグループを探し当てて試聴したり……。今後彼女がどうなるのかわかりませんが、今まで通りのんびりマイペースで自分ハワイを極めて欲しいものです。
【artist】
Izumi/イズミ
【title】
Voice of a Sweet Little Angel/ヴォイス・オブ・ア・スイート・リトル・エンジェル
(AH-1 ラッツパック・レコード)
【収録曲】
1 He U’i
2 Ku’u wa li’ i li’I
3 Ku’u Home ‘O Keaukaha
4 Ka Ua Loku
5 ‘Ulupalakua
6 Lei Nani
7 Nani Wai’ale’ale
8 ‘Alekoki
9 Waikaloa
10 Papakolea
11 Medley
Ku’u Hoa/Meleana E/Mauna Loa/I Ali’ i No ‘Oe/Alika