コラムコラム

第32回 自由にハワイアンとポップ・ミュージックが交差する 〈ベアフット・ネイティブス〉の世界を!

2015.01.27 ハワイアンCD
このエントリーをはてなブックマークに追加

BAREFOOT NATIVES / SLACK KEY CIRCUSBAREFOOT NATIVES / SLACK KEY CIRCUS
ベアフット・ネイティブス / スラック・キー・サーカス (ハワイ直輸入盤 BFN-002)

エイミー・ハナイアリィ・ギリオムの元旦那さんウィリーKと、エイミーの兄弟のエリック・ギリオムの二人による楽しいデュオが“ベアフット・ネイティブス”。元奥さんの兄弟と音楽やるなんて凄い取り合わせですよね。さすがハワイ“でもそんなの関係ねー”って感じなんでしょうね。僕には出来ません… デビュー盤も豪華4面見開きジャケットでびっくりしましたが、なんと今回も同じ仕様。なんですが、その中の写真がどうしようもなく“おバカ”なものばかりで最高! 日本だと今、小田和正さんがヘルメット姿で“おバカ”やってるけど、ちょっと引きますよね、あのCM…。その違いなんでしょうね。さて、中身はというと、今回もやっぱりグッド。ウィリーKはレゲエもやるし、フラのトラッドソングも凄くうまいんだけど、いつも何か力を持て余していた感じでした。でもここではハワイアンをベースにしながら、めちゃくちゃ巧いギターを片手に、ポップでスカッとした歌を歌います。若いライアテアやホク・ズッターメイスターたちがフラに思い切り寄った、トラッドな音楽をやるのも大好きなんだけど、いい歳して“今日見た空の青さや、海の透明感、それに素敵な女の子のこと”なんかを歌いまくるこの連中も同じくらい好きです。とっても“今のハワイ”の音がします。カネが好んで踊る“トンミ・トンミ”というサビがかわいい ⑨“ナ・ハラ・オ・ナウエ”なんて最高。

 

JOHNNY LUM HO / CAN'T YOU HEAR ME CALLIN'JOHNNY LUM HO / CAN’T YOU HEAR ME CALLIN’ JOHNNY LUM HO / CAN’T YOU HEAR ME CALLIN’
ジョニー・ラム・ホー / キャント・ユー・ヒア・マイ・コーリン
(ハワイ直輸入盤PBR-0001)

ジョニー・ラム・ホーです。メリー・モナークで弟子の踊りに伴奏を付ける姿は、いつもそれだけで感動してしまいます。ここが他のハラウと決定的に違うところですね。彼は“プロミス・オブ・ゴッズ・ラブ”というアルバムを出してますが、それももう15年前のこと。世界一高いファルセットと言われた彼も今作ではさすがに落ち着いた声になっていますが、曲はすべてアップテンポでノリノリ。ナ・パラパライの連中も参加していることから、なんだか“ひとりナパラ”という感じもありです! 久々にカッコいいフラ・アルバムを聴いた気がしました。やっぱりフラにはファルセットが似合います。
このCDを買う

 

 

ひと言コラム*
寒さも本番。流行りの超軽量ダウン・ジャケットをゲットしました。なんと総重量130グラム。携帯より軽いんです!中のダウンも昔と比べて、より細かいものが入っているのと、表もとても柔らかい布が使われていてとっても動きやすい。アウトドア・ギアの進化の凄さを思い知らされました。