MAKAHA SONS / HULA SONG BOOK
マカハ・サンズ / フラ・ソング・ブック
(アミューズ ASCM 6030)
今も昔もブラザース・カジメロかそれ以上に、ダンサーに熱烈に支持されるグループがマカハ・サンズだ。イズラエルが在籍していたころは、グループ名の最後にオブ・ニイハウと付いたんですよ。彼のソロとして独立してしまった時に今の名前になったんです。そう、彼らはニイハウ島の出身で、メンバーのジェロームはライアテアの親戚だったりします。
今回のアルバムは豪華なボックス仕様2枚組みで、ディスク1は“愛する人へ”と題され“ハーリルア”“プア・アラ・アラモエ”などのラブソングをスローなアレンジで歌っています。
透明感あるちょっと低めのコーラスを聴くと、ああマカハだなぁと思って、なんだかほっとしたくつろいだ気持ちになってしまうのは私だけではないはず。
もう一枚は“ハワイ賛歌”ってことで“ワイキキ・フラ”“マキー・アイラナ”そして“テベテベ”までアップテンポの曲を軽快なギターアレンジですっきり聴かせます。フラを知り尽くした彼らのこと、どちらのCDもイントロや間奏も短めに、盛り上げるところはググッと盛り上げて、ダンサーの心地よく踊れるようにと、さりげない配慮あちらこちらにあります。
こうしていつものあの曲を彼らのアレンジで聴いてみると、彼らのスタイルってなにも変わっていないけど、なんだが新しい曲を聴いたような不思議な新鮮さがあって、ステージでも映える。そこが人気のゆえんなんだと改めて納得。
そうそう、ブックレットには歌詞はもちろん、対訳、ウクレレのコードも付いているから旦那さんにウクレレ弾かせて、奥様は踊りの練習なんて使い方もいいかもね。僕は以前サザンの関口さんが発売したかわいいプラスチック製のウクレレ引っぱり出してきて“クゥホア”を弾いてみました。でも、すぐに飽きちゃって、カマカじゃなきゃやる気でないよな~なんて言い訳して、なんでも形、道具から入るバブル世代の自分にここでも遭遇してしまいましたよ…。
ひとこと“アロハ”コラム:
この秋の江ノ島のアロハ・サンセットは快晴とはいきませんでしたが、まずまずのお天気と程よい風が心地いい秋らしい1日でした。上空と大きな飛行船が旋回したり、くっきりとした飛行機雲が幾本も交差したり、久しぶりに空を見上げてボーっとした時間をもった日でもありました。
ケイキちゃんのフラ、今回も元気でよかったですよ。それに、演奏した私がプッシュしているIZUMIちゃんと古賀まみ奈ちゃんも、お得意のフラも織り交ぜてのステージで盛り上がってましたね。17時くらいになったら一気に会場は暗くなってしまって、季節が秋から冬にすごいスピードで動いていることを実感してしまって、なんだか帰りは寂しい気持ちにも。まぁ、毎年のことですが、冬は冬で楽しいことありますからね。