コラムコラム

第51回 あのゴージャズなピアノで人気のアーロン・サラ、やっとの思いでセカンド・アルバムをリリース!

2015.01.27 ハワイアンCD
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ALOHA FESTIVALS FALSETTO CONTEST WINNERS   AARON J.SARA / Napo’ona Mahina: The Illusion Of Reality

アーロン・J・サラ
/ナポーナ・マヒア:イリュージョン・オブ・リアリティ
(ハワイ盤 CDHS-646)

ナー・パラパライがあそこまでブレイクしたのにはいろいろな理由があったと思うけど、バックでゴージャスにきめる、アーロン・サラのピアノもそのひとつだというのは誰しも異論がないところ。例えば、ダンサー3人くらいで踊るとカッコいい“ヒロ・メドレー”にしたって、アーロンのピアノ抜きじゃ、あそこまでの盛り上がりは出なかったと思います。今や、多くのアーチストが欲しがる“ピアノの音”は、まさにアーロンのピアノなんですね。
’05年にファースト・アルバムをヒットさせた後も多くのレコーディングに参加したり、ライアテアのバンドのメンバーとなって西海岸をツアーしたり、日本にも相当回数来ていましたね。そうそう、ステージでは、突然“荒城の月”を大きな声で歌い上げてみんなをクラクラさせたりして、面白い人ですよね。
さてさて、そんな忙しさもあって、3年以上の時を経て、待望のセカンド・アルバムが出ました。彼のルーツなのかなぁ? 妙にクラシック風に盛り上げる曲は今回も好き嫌いが分かれるところだけど、それはさておき、聴きどころとして、“ポー・ライライ”“ソフィスティケイテッド・フラ”なんて名曲中の名曲にあえて、スティールやウクレレでノスタルジックな味付けをして逆に新しさを演出した点があります。テンポもややスローで踊りやすそうです。クムフラ、マヌ・ボイドと競作した何曲かもハワイアンらしいハワイアンでとってもいい感じ。
決して歌が上手い人ではないけれど、なんだかほのぼのとしたムードは聴いていて気持ちがほぐれてくるし、ヒットは間違いないと思うけど、どの曲も踊る人を急かさない、独特のテンポ、ムードが人気の秘密なんでしょうね。
ひとこと“アロハ”コラム:
僕の住む古い一軒家は20年間一度も屋根も壁もメンテナンスしていなくて、特に屋根がほんとにやばいことになってきたので、塗り替えることにしました。見積もりを何社か取りましたが、やっぱり新聞にしょっちゅう折込を入れてくるイケイケ業者は結果として高かったです。結局ネットで評判の良かった、小さな業者にお願いしたんですが、納得のいく説明で、無理に高価な屋根の葺き替えを勧めてくる事もなくて安くあがりそうです。と言っても日産マーチが買えちゃうくらいの出費は痛い。とりあえず今年度のハワイはなくなりました、ってことで…。