PALI / …WITH ALOHA
パリ / …ウィズ・アロハ
(ハワイ盤 PKRHI-001)
パリをご存知の方は相当のハワイアン通だと思います。ファルセットでギンギンのフラっぽい音楽やるわけでもなく、かと言ってアイランド・レゲエをやるわけでもない彼らの魅力は、リーダーのパリさんをはじめとする5人全員から生まれる爽やかなコーラスワーク。
70年代のセシリオ&カポノやカラパナなんかを聴いて育った彼らの音楽は、今回収録された“ハナレイ・ムーン”や“ウルベヒ・オケカイ”を聴いてもその透明感が素晴らしくて他のグループにないものが伝わってきます。そう、プロデュースには元カラパナのDJプラットを招いているし、前作ではこれら70年代のアーチストへのオマージュを込めたトリビュート・アルバムだったことから、あの年代への“想い”は相当なものなんでしょう。私も全く同じ体験をした世代なので、パリの音楽は気持ちよくてしかたありません。
さて、このアルバム、なんと贅沢な2枚組みで、1枚は先ほど触れた今まで録音されることのなかった曲で構成されていて、先ほど触れた2曲のほか、“ノホ・パイパイ”などのフラで人気の曲を入れ、彼らが今後もっと日本に進出したがっていることを覗わせる選曲。
もう1枚は彼らの名曲“レアヒ”など数曲のライブ録音を含めた、ロマンチックなナンバーだけを厳選したベスト盤です。本格的な夏を迎える前のちょっとウキウキしたこの季節にパリの音楽は最高に合います。お休みの朝是非ゆったり気分で聴いて欲しいと思います!
ひとこと“アロハ”コラム:
花粉いかがですか? 市販の抗ヒスタミン系の薬は効果てき面でいいんだけど、眠くなるのが困る。そこで今年は、効果は緩やかだけど、イギリスのパイロットにも服用が認められているという眠くならない薬と漢方系の薬を処方してもらって戦ってます。でも不思議なのは先日の大雨の朝とかも、がんがんに鼻水が出るってこと。やっぱり、花粉だけじゃなくて、体の冷えなんかもミックスされるとひどくなるような気がします。かっこ悪いけど、首にバンダナを巻いたりして、この3月って中途半端に寒い日々の防寒をしっかりすることが、花粉の対策のひとつかも? と思う最近です。鼻がムズムズすると音楽どころじゃないですもんね…