ANELAIKALANI / E MAU NO ~Forever
アネライカラニ / エ・マウ・ノ
(ALOHA SOUND ALOC-015)
なんだかライアテアに押されちゃっている感じでちょっと可哀相なアネライカラニなんですが、どちらかひとりを選ぶとすると僕はアネライカラニになるかも。もちろんライアテアも大好きだけど、アネライカラニの“歌い方”が好きです。多分、普段はR&B聴いているんだろうな? って感じのソウルフルな歌いまわしがたまらないし、何よりこの低めのパワフルな声がいいです。
前作“コンプリートリー”は、そんな彼女のR&Bセンスを前に出そうと、ファンキーな(と言ってもあくまでもハワイアンの範疇での話)バックのサウンドに包まれて、スムーズな都会の夜っぽいサウンドが素晴らしかった。特に1曲目の“プア・カーネーション”はまさに名演として、踊りに自信ある人のための“プア・カーネーション”ってことで人気のテイクになっているのではないだろうか? たぶん。
このアルバムのリリース直後には来日もして、僕が行った横浜サムズアップでのライブはそんな彼女をビール片手にたっぷり2時間観ることが出来ました。
その時の衣装も黒ずくめでハワイっぽくなくて、やけにかっこよかったのを憶えています。
さて、そんな彼女の思い出から早いもので4年が過ぎてしまったこの春、ニューアルバムが到着しました。アルバムのサブタイトルには“フォーエヴァー”とあるのですが、おそらく彼女が幼い頃から歌い、踊ってきたはずのフラのナンバーがずらずらっと収まっています。前作がチャレンジの1枚だったとすれば、今回はグッとオーソトドックスに、フラダンサーが踊りやすいアレンジと歌でまとめた感じでしょうか? 1曲目の“アへ・ラウ・マカニ”2曲目の“ケ・アロハ”ではエイミー顔負けの迫力ある歌で一気に引き込まれます。
個人的には3,5,9曲目など少しテンポを落としつつ、スティールギターをフューチャーしてメローに聴かせるナンバーにやられました。うーん、やっぱり彼女はバラードの人ですねぇ。
Anela
ライアテアやホク・ズッターマイスターなど、若い人のトラッド志向が高まっていて、半歩進んだことやってきたアネライカラニはその流れに歩調を合わせたようにも思える新作でしたね。いずれにしても、この人の、低音から徐々に上がってファルセットに移る瞬間はやっぱりたまりません。
ぞくぞくっとしてそこだけ何度もリピートしてしまうのは僕だけでしょうか?
今週、丸の内のコットンクラブのライブ、チャージだけで\5,000らしいけど行っちゃおうかな? ビール×2、ワイン赤白×各1に、生ハムで最低\10,000はいくな…。でもぞくぞくしたいから行ってみようと思います!
ひとこと“アロハ”コラム
昨日の大雨から、一転して嵐吹きすさぶ日曜日です。花粉の最終便もすごいので、窓を閉め切っていると、部屋の室温はグングン上がって27度くらい。午後2時の日差しも心地いいです。そんな中、今回のアネライ聴きながら、氷をたくさん入れたアイスコーヒー飲んで和んでいると、まるで到着した日のハワイの午後のようで、とってもリラックスできました。いい日曜日でした。