HAPA / HULA MAI !
ハパ / フラ・マイ!
(アロハサウンド ALOC-016)
ハパと言えば同タイトルのファーストが代表作ですね。ここに収録されている“ウルベヒ・オ・ケ・カイ”は印象的なイントロからはじまるハイテンションフラナンバーでケイキに人気、“レイピカケ”はアウアナの定番ソング。ホイケの最後に先生が踊ったりってイメージあります。他の曲もすべて粒揃いだったことから、たくさんあるハワイアン・アルバムの中でも最も売れ続けるアルバムとしてそのポジションは崩れていません。
そんなダンサー御用達のハパですが、ヴォーカルがケリィ・カネアリィからネイサン・アウェアウに変わって新生ハパとして復活してからは、バリーのギターを中心に据えた、新しいハワイアンの可能性を追求するデュオとしてツアーを精力的に行って、2枚もライブ盤を出してきました。でも、フラ・ファンとしてはその緻密なサウンドからはあまりハワイを感じることができない部分もあったりで“ちょっと違うな~”って感じあったと思います。
そんな声が聞こえてか、今回は日本で人気のフラ・ソングだけで1枚アルバム作りました。
まず1曲目のチャントの素晴らしさに驚きます。ハパのチャントと言えば、ライブでは“チャールズ・カウプ”を起用してきたけど、今回は女性。オラマヌイ・タウマイテラヒ・ブロールという、数年前のメリー・モナークでハワイアン・ランゲージ・アワードを受賞したということなんだけど、これがグッド。リズムとスピードがあって、さらに声に艶がある。幻想的なバックのバリーのギターも効果的で、女性のチャントでこんなに感動したのは初めてです。
このチャントに導かれて2曲目“ウルベヒ・オ・ケ・カイ”のライブ・ヴァージョンがスタート。その他“ワイカ”“クウ・レイ・アワプヒ”“レイ・ピカケ”への続きます。ネイサン・アウェアウのヴォーカルは骨太でクセがあるから、好き嫌いが分かれるところだけど、このアルバムで聴ける彼のヴォーカルはファルセットを適度に使ってすごくいい雰囲気。これこそファンが待った音なのかも。10曲があっという間に終わってまた最初のチャントから聴いてしまうような不思議なエナジーに満ちたアルバムです。新生ハパ、好きになりました。
ひとこと“アロハ”コラム
ハワイ好きの方には“白”にこだわる方多いと思います。うちもそういうことで、イケアで大き過ぎる白いソファーや、TVのキャビネットも白いのを買って、組み立てに6時間かかって熱出したりと、いろいろなことがあるんですが、今問題になっているのがTV。そろそろ新しいTVと思って検討しているんですが、白枠のTVが意外にない。あったけど製造中止になっていたり。ってことで友人に教わったのが、シャープのLC-37DX1-Wと日立のUT37-XP800-Wってやつ。残念ながら我が家のキャビネットには縦が収まらずなんですが、お探しの方いらっしゃったらいかがでしょうか?
それで、これ書いているちょうど今、同じくハワイ好きの家内の友人から“白”の柴犬の子犬を買ってしまった、という写メールが届きました。かわいいなぁ~、早く見たい!
白にこだわるがゆえの楽しいやら、苦しいやら、痛いやらの話まだまだあるんです。また今度聞いて下さい。
PS:夏はワインもキンキンに冷えた“白”ですね。安くておいしい南アフリカのシャルドネがおすすめです。