NA PALAPALAI / NANEA ナー・パラパライ / ナネア
(ハワイ盤 70268109252)
パラパライの新作がとうとう出ました。3枚目の「カ・プア・ハエ・ハワイイ」からすでに3年が経っていたんですね。そして衝撃のデビュー作が出たのは02年でしたから、もう7年なんて、時の流れは早いものです。ジャケット見ればわかりますが、ケアオ・コスタが抜けてしまったんですね。パラパライの最大の武器だった、あの超高音ファルセットは3人だからなし得た奇跡のコーラスだったわけだから、彼らも代わりのメンバーを探して一時一緒にやったようですが、どうもしっくりいかず、結局ケハウ・タムレとクアナ・トーレスの二人での再出発となりました。
「ふたりだから、今までの音は出せないよ」というマイナスな発想ではなく、「ふたりでしかできないこと」を考えて追求した結果出てきた音がここにあって、僕はとっても気に入って毎日聴いています。まず、もともとひとりひとりが素晴らしいボーカリスト集団だったわけで、ここではふたりそれぞれソロを取る曲がグンと増えて飽きることなく楽しめます。コーラスも薄さは否めませんが、それはそれでいいものです。正直、パラパライのアルバム1枚聴くと、密度が高すぎて結構疲れましたよね。その点も今回は全体にリラックスしてムードが漂っていてなんかいいんですよね。ダンサーに人気の「ヒロ・メドレー」的な攻撃的な曲はないにしても、アップテンポの1曲目は「HO’OIPO HULA」は大勢で踊ったらカッコ良さそうなナンバー。また、バラードでは4曲目の「ムルヴァイ」が泣けます。「ヘ・アロハ・ノ・ホノルル」など、今まで彼らがあまり手を出さなかったフラの人気ナンバーも彼らにかかるとグッと自由な解釈が加わって、踊っても楽しそうです。
今までのパラパライのファンはもちろん、少しだけ変わって進化したこの新作は絶対気に入るはず。まだ1枚も聴いたことない方も、「今最も踊りたいバンド」の最新形をいきなりこのアルバムで聴いてしまうのもありだと思います。
ひとこと“アロハ”コラム
朝のTVで「トマト鍋」をやっていました。ここでは市販の鍋スープを使っていたので、いまいちそそられなかったですが、アイデアだけはもらって、カチュトゥーラとミネステローネの中間のようなものを目指して、トマト缶二缶くらい使って、今晩作ってみようと思います。普通の鍋だとワインは合わない感じですが、トマトベースなら赤ワインが合いそう。そして締めはご飯を入れればリゾットの出来上がりってことで今から楽しみです。食べることばっかりですね。さて、今日お休みなので、観そこなっていた、マイケルの「THIS IS IT」を観に行こうと思っています。まわりの観た人は全員「良かった!」といっていますので期待です。