PHASE 7 / PLAY TIME
ファイズ 7 / プレイタイム
(国内盤 VSCD-3337)
前回はハワイのAORシンガー、ロブ・メールのメロウなサウンドをご紹介しました。そして偶然にも70年代のとってもレアな音源がもう1枚CD化されたので、張り切ってご紹介します。
まずはこのジャケットのかっこ良さにやられちゃいました。ハワイ行きの飛行機の中で頼んでしまう“7UP”のパクリですね、これ。
音は一言で言えば“おしゃれなディスコサウンド”なんだけど、僕たち80年代を楽しんだ世代では“ブラコン”(ブラック・コンテンポラリー)なんて言葉で語られた音楽にとっても近い。でも、曲によってはいい感じのメロウなエレピが入ってきたり、コーラスの感じが山下達郎風だったり、ブラスの音が同じくハワイのシーウィンド風だったりで、なんだかすごくカッコいい。
本土で「おしゃれフリーク」をヒットさせたシックが流行って、ハワイではカラパナなんかもデビューした時代。腕利きのハワイのミュージシャンが集まって、ホノルルの海の見えるスタジオをリハしていたら、こんな音楽が生まれちゃった。って感じでしょうか?
そう、今聴いていて思ったんですが、「レッツ・ゴー・ラウンド・アゲイン」のアベレージ・ホワイト・バンドが一番近いかな。
全部で8曲、LPの時代だから30分程度の70年代、ホノルルのディスコへのタイムスリップ。
裏ジャケ
今回はメンバーの髪型がわかるように裏ジャケも載せますので雰囲気感じてくださいね! 六本木のディスコで言えば、ナバーナの前、レオパード・キャットやネペンター、女子はエンジェルフライト、男子はリーバイス646のあの頃の音です。この世代のダンサーはものすごく多いはずなので、ぜひ聴いてください。自分のルーツ再発見できるはずです。
もちろん若いダンサーの方もお休みはフラを離れてこんなグルーヴィーな音でリラックスするば、いい午後になると思いますよ。
ひとこと“ALOHA”コラム
オーディオ好きのご主人をわかってあげて
僕は80年代のオーディオ世代でもありまして、高級なものは買えませんが、少しでもいい音で音楽を聴きたいといつも思っています。アンプは重さ17キロの25年前のブツなんですが、これが3回目の故障をして、修理の見積もりが3万円と言われました。そろそろさよならしようかなって思ったんだけど、やっぱり捨てられない。結局修理してもらいました。今の時代、3万円あればまずまずの最新のアンプ買えるんだけど、好きな音、好きなデザイン、それに多くの音楽をこのアンプを通して聴いてきたわけです。もしご主人がオーディオ好きで、リビングを占領していたとしても、わかってあげて欲しいなぁ。男は意外に楽しみないんですよ…。それほどお金かかるものでもないですから。特にこのタイプの男は、外であまりお酒飲んだりしないタイプですからね…。