NA PALAPALAI / THE BEST OF NA PALAPALAI
ナー・パラパライ / ザ・ベスト・オブ・ナーパラパライ
(ハワイ盤 KPSE-8651 国内盤 LEIR-107)
2002年、パラパライのファースト・アルバムがリリースされた時の衝撃は今も忘れません。僕は藤沢のタワーレコードで働いていたんですが、この時コメントカードに「夢のようなハワイアン・サウンド」みたいなこと書いた気がします。スピィーディで切れ味あるウクレレのカッティング、ギターのクリアな音、ウッド・ベースならではのどっしりとした低音、さらに今や引っ張りだこのピアニスト、アーロン・サラのゴージャスなピアノによるカッコいい演奏。そこに、それぞれがソロを取れるめちゃくちゃうまいヴォーカリスト3人が生み出す美しいハーモニーが乗っかる。ほんとぶっ飛びました。
ダンサーに注目されるようになった理由は、まずテンポの速い曲が多くて、特に大勢で踊る曲に飢えていたダンサーは「これだ!」となったんでしょう。「ヒロ・メドレー」はその典型といえる大ヒット曲です。派手なサウンドなので、とにかくステージ栄えするんですね。速いから覚えるのは大変でしょうけど、決まるととにかくカッコいい。さらに言えば、パラパライの3人が生粋のハワイアン好きだってこと。クムフラのアルバムによくある、ソウル系のバラードをエレピの演奏で朗々と歌い上げるなんてこと絶対にしないし、ジャワイアンにも手を出さない。とにかくフラのための音楽、フラをイメージして曲を作り歌い、「僕たちこれしかできません」みたいなピュアな姿勢が共感を呼んだんだと思います。
ナー・パラパライは計4枚のアルバムを出していますが、4枚目は先日出た「ナネア」で、これはケアウ・コスタが抜けてケハウ・タムレとクアナ・トーレスの二人になって出したもの。で、今回のベスト盤は3人で出した3枚のアルバムからのベスト編集盤。僕はもちろんアルバム全部持っていたのでベストなら買わなくてもいいかな? と思っていたのですが、いざ買って聴いてみると、彼らの曲の質の高さを再認識できました。こうして次々から次へとヒットした曲が飛び出してくると、夢中になって聴いてしまいます。前半は「ヒロ・メドレー」など速目の曲中心。後半は「ハノハノ・ワイレア」などバラード調の曲が中心。その日の気分で聞き分けることもできます。
ナー・パラパライ聴いていると、まるでそこがハワイにいるかのような圧倒的な雰囲気で満たされます。お休みの朝、新しいコーヒーの封を切って、この週末聴いてみて下さい。
ひとこと“ALOHA”コラム
横浜、みなとみらい地区にタワーレコード登場。
日本一のハワイアン売り場が自慢です。
以前元町にあったタワーレコードはハワイ、AOR、ブラック・ミュージックがとってもよく売れた店だったんですが、3月19日に桜木町駅前「コレット・マーレ」にオープンしたばかりのタワーはそのDNAをたっぷり受け継いだストアなんです。ハワイアンの売り場は大きなラックがふたつもあって日本一の面積。もちろん僕が責任持って売り場を作り上げました。横浜にお越しの際はぜひ寄ってみてください。もちろん、ナー・パラパライの試聴だってできます。
*詳しくは↓チェックしてみた下さいね!
http://www.colette-mare.com/shoplist/shop/4f-1.html