NA LEO / ROMANTIC WAIKIKI
ナ・レオ / ロマンティック・ワイキキ
(国内盤 VICP-64842 )
前作「エ・フラ・マイ・カコウ」では、今まであえて取り上げてこなかった、 “フラで人気の曲” にスポットを当たことで、特に日本のダンサーには大いに受け、異例の大ヒットとなりました。中でも「プア・タゥパローゼ」は、切なく、いい曲なんだけど、古いヴァージョンしかなかったことから、新しい定番になっているようです。
さて、今回のロマンティック・ワイキキですが、プロデュースは前回と同じくナー・パラパライでお馴染みのショーン・ピメンタルを迎え、ベースとドラムスも彼が自分で弾いています。
ポイントはギターで、今までのナレオにはないジャジーな味付けのギターが全体に響きます。弾いているのはブライアン・ケスラーというギタリスト。今ショーンが一番気にいっているギタリストです。トラディショナルな風合いの強かった前作に対し、大人の、オシャレなワイキキの夜のイメージにはこのジャズ風味は大正解。今ままで違うナレオが楽しめます。
とは言え、ダンサーにはいつものように素敵なナンバーも用意されていますよ。たとえば、4「マイレ・スウィング」や、7「プアマナ」など。さらに個人的には、8「ロイヤル・ハワイアン・ホテル」がおすすめ。この曲もジェノア・ケアヴェなど懐かしい~感じのヴァージョンしかなかったはすなので、このナレオで優雅に踊っていただきたいと思います。
ナレオがこの時期にアルバムを出したってことは、この夏もあちらこちらで3人のステージが見られるってこと。フリーのイベントで観るのもいいけれど、少し奮発してトロピカル・ドリンクとともにゆったりとしたシートで観覧したいものです。
ひとこと“ALOHA”コラム
横浜の金沢や鎌倉あたりの山をハイキングするのが好きなんですが、その道すがら、椰子の木やソテツなどハワイっぽい南国ムード的な大きな植物が植わっている、古くて大き目のお宅に遭遇することがよくあります。昭和時代の南国ブームからの流れで植えたのでしょうか? 今は結構後悔しているのかも知れませんが、僕たちの目にはかっこよく映ります。現代のハワイ好きは絶対にやりそうにない行動ですよね。よく考えたら、花が咲くかどうかわからない繊細なプルメリアなんかを育てている我々より、かなり大胆なアクションですよ、これ。一体いつどのタイミングで、どんな思いを込めて植えたのか? 是非聞いてみたいなーと思いながら歩いています。