コラムコラム

第80回 ジャケットの雰囲気まんま。 懐かしいような、新しいような・・・78年名作がCD化。

2015.01.27 ハワイアンCD
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LUI /  LUINAPUA MAKUA  /  MOHALU
ルイ / ルイ
(国内盤 RCIP-0142)
今年は70年代のハワイ産メロー・サウンドがたくさんCDになった年でした。今回ご紹介する「ルイ」もその1枚です。
まずこのジャケットがいいですね~。マウイ島の「マウイ・サーフ・ホテル」だそうです。ルイことルイ・ウィリアムスが6年に渡って演奏してきたというこのホテルとバックにそびえる山々、そして青い海。怖いくらい静かな風景です。彼らの奏でる音楽もこのジャケットの印象のまんま。穏やかで邪魔にならず、ハワイの華やかな部分と少しはかない部分を見事に表現しているように感じます。

AORというほど洗練されていないし、フラを踊れるほどハワイっぽくない。ホノルルで生まれたカラパナやセシリオ&カポノほどかっこよくもないし、これ聴いてサーフィンに行こうって雰囲気でもない。じゃなによ? うーん、でもなんかいい感じなんだなぁ。
初めてマウイのキヘイに行ったときに、なんだか田舎だなぁ、って思ったけど、何もすることがなくて、コンドの前のビーチを歩いたり、芝の上を回るスプリンクラーをぼんやり眺めたり。でも何十年も経って思い出すのってこんな頭の中が空っぽのなった風景だったりするでしょ? ルイの音楽はそんなものかもしれません。インパクトないけど、なんだか心が休まる。ケータイもDSも、メールも何にもない時代の音楽。観光客にリクエストされた時に演奏したと思われる「ハワイアン・ウェディング・ソング」や「ビヨンド・ザ・リーフ」も他の誰とも違う力の抜け具合がたまらない。78年という微妙な年に生まれた、微妙なハワイの音楽を聴いてください。完全限定盤です。今ならなんとか。

 

ひとこと“ALOHA”コラム

雨ですね。これが上がるとまた寒くなるんでしょうね。最近はアップルパイにはまっていて、あまり高くなくておいしいのを探しています。今朝は元町の高級スーパー、ユニオンで買ってきた、何故か紀伊国屋が作っているものを食べました。直径20センチくらいで、リンゴの量がすごい。ほぼ全部リンゴで、パイの部分が少ないのがちょっと不満。多分りんご4個くらい使っているのかな。あれで\1,000はお値打ちかも。シナモンがピリッと効いていて大人の味。濃い目のコーヒーによく合います。外の雨、止んだみたいです。