コラムコラム

第84回 ヒロ出身、これぞフラダンサーが待ち望んだサウンド。 研ぎ澄まされたファルセット!

2015.01.29 ハワイアンCD
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レイ・プア・ケニケニマーク・ヤマナカ
『レイ・プア・ケニケニ』
(ハワイ盤 HK-0203)

マーク・ヤマナカ、ヒロ出身の日系人です。2003年にTIMES FIVE というジャワイアンやR&Bっぽい曲やるバンドの一員としてアルバム一枚出しています。
それから8年の時を経て完成したソロ作が素晴らしい仕上がりです。フラへの大きな愛情と、ヒロという土地で生まれ、生きてきた自分と周りの人々への感謝とリスペクトが見事に表現されています。

1曲目「ワイラナ」は3人でやっていた頃のナー・パラパライを再現したかのような曲。続く2曲目もジョニー・ラム・ホーの名前もクレジットされていて、ジョニーのかん高いファルセットを彷彿させます。

彼の詳しいプロフィールはなかなか見つからないのですが、ヒロに住み続け、ジョニーのハラウと関係持ちつつ、今回プロデュースもしているクワナ・トーレスのナー・パラパライとも密接に絡み、演奏をともにしながらデビューの機会を伺っていたんでしょう。そう言えば、ジョニーのバンドの要として一部で熱狂的なファンを持つ(ちょっと大げさか)ダーレン・バネテッツにも雰囲気にてるかな。

ただ、パラパライともダーレンともジョニーとも違う点がいくつかあって、そのひとつは全体に絡むギターなんだけど、ショーン・イシモトというスタジオ系のギタリストが弾いていて、エレキなんだけど音がまろやかでヤマナカの優しいファルセットによくマッチしてます。

この感じ、往年のフイ・オハナが得意だったパターン。スクール生をバックに気持ちよく歌い上げるゴスペル調の曲や、ラストを飾るグランマ、グランパをはじめ、オハナへの深い感謝の意を歌にした「ラブ・ミー」はシンガー・ソング・ライターとしての彼の可能性を感じる素敵なバラード。
いやー、リリースが少ないハワイアンの中で、久しぶりに出会ったハワイアン・アルバムです。フラダンサーは踊りたくなる曲がたくさん見つかると思います。

ひとこと“ALOHA”コラム

毎年2月になると、徐々に体調も上がってきて、春から新しいことしたいなという気持ちになります。ちょっと前はサーフィンだったのですが、これ、あまりにヘビーな運動ってことがわかって既にドロップアウトしています。お金も結構かかりました。で、今はサッカーを習ってチームを作ることが目標です。以前近所のフットサル・コートで大人のためのレッスン受けたことあるんですが、みんな経験者で、全くの初心者の僕に気を遣ってくれるんだけど、これもあまりのヘビーな内容に一度でアウト。でも、ボールを追いかけるあのときの大量にアドレナリンが分泌される感じをまた味わいたくなってしまったんです。それで、近所の中学で夜間、マリノスがやっているいいスクール見つけました。寝る前にチームで作るユニフォームのメーカーとデザインを考えると楽しいです。ユニフォームに椰子の木の柄を入れたり、何とかハワイらしさを出せないかとか。なんでも形から入るバブル世代っすからね…。