ヴァリアス・アーチスト
『ヴァアヒラ』
(ハワイ盤 MPI-1001)
もう10年前に出たコンピレーションがちょっと話題なんです。お店で注文が相次いだので僕も買ってみました。タイトルのヴァアヒラはマノア大学に程近い森林エリアのことで、ホノルルから程近く、本格的なトレイルが楽しめることでたくさんツアーも出ているエリア。このアルバムはマノアを愛する人がマノアを愛するアーチストをスタジオに集めて、マノアの曲だけを厳選して録音したマノア一色のアルバムなんです。残念ながら行ったことないのですが、海よりも山に心ひかれる年齢になってきた僕にとって、マノアは次のハワイで最初に訪れたい場所。
プロデュースはパンダナス・クラブのケネス・マクアカネが担当、どの曲もアコースティック・ギターがぱーんと前に出てクリアで心地よい演奏が広がります。歌うのはマウナルア、パイエア、ロバート・カジメロというそうそうたるメンバー。
このCDが今頃話題なのは、オブライアン・エセルが昨年メリー・モナークで優勝と同時に10年ぶりにCD出して、これがすこぶるいい出来で、ここで彼のファンになった人がどこかでこのCDのことを知って探しているのかな?って勝手に思っているんですが、どうなんでしょう。
そのエセルが歌うのは「カハラオプナ」。彼が得意なめちゃくちゃ切ないコーラスで始まるこの曲、ほんと泣けます。風と雨から生まれた、マノアの虹の女神としていつも美しい虹を架ける。一度殺されてしまうが「カハラオプナ」という蘇生術を持つ青年に助けられ、今も虹を架け続けている・・・。
雨のあとには虹がかかる、僕らの人生もそうだといいな。そんな気持ちで「カハラオプナ」もう一度聴いてみます。ほかの曲も全部いいです。
マノア、羽田からすぐにでも飛んで行きたい! 3月なのにこんなに寒いこんな日はなおさらそんな気持ちが高まります。
ひとこと“ALOHA”コラム
なかなかハワイには行けませんが、鎌倉や逗子・葉山の山を歩くのが好きな僕にはマノアは憧れ。ガイドさんと世間話でもしながら朝早くからのんびり歩いてみたい。60M級の滝もあるし、アメリカのTVドラマ「LOST」のロケでも使われたという深い森は素晴らしいでしょうね。う~ん、今年はナ・ホク・ミュージック・フェスもあるし行ってみようかな…