ライアテア・ヘルム / シー・オブ・ラブ
(ハワイ直輸入盤RHCD-8722 / ハワイ盤の日本語解説付盤 LEIR-0114 )
オリジナル・アルバムとしては4年半ぶりとなるライアテアの新作が登場。秋に出すなんてさすが大物。
パンダナス・クラブのケネス・マクアカネがプロデュースした2002年のデビュー盤は、その可憐なファルセット・ボイスがなんとも素晴らしく、まさに衝撃的なアルバムでした。その後のアルバムは、後にナ・ホク賞も獲ったホク・ズッターマイスターをはじめ、自分の気に入った若手を中心にレコーディングされ、そのステージ映えするかっこいいアレンジとノリのいい演奏でダンサーの心をわしづかみにしたのでした。
さて、今作はホク・ズッターメイスターは外れて、代わりにハパの新メンバーでもある凄腕ギタリスト&アレンジャー、ジェフ・ピーターソンが大きく関わっています。その効果は抜群で、随所に細かいアレンジが施され、今ハワイで最高峰の演奏が聴けます。特にジェフのギターはいい。丁寧で斬新、やっぱいり今はこの人なんだなぁ。めちゃくちゃ冴えてる。
そんなバックに囲まれてライアテアは力が抜けたいつも以上にリラックスした歌声。デビューした10代の頃の可憐さを残しながら、低音も良く出るようになって、人生で今一番いい声が出ているって感じのヴォーカルを響かせます。オリジナルを中心に、クムフラ、フランク・ヒューイットのナンバーや、タイトルとなっている “シー・オブ・ラブ” なんて粋な選曲もありで楽しめます。
この人だから許されるセンス抜群のジャケット、いっちゃってますよね。
ってことで来年のナ・ホク賞は決まってしまいましたね。ということは 秋の“ナ・ヒヴァヒヴァ・ハワイ” ではメリー・モナーク優勝の豪華ダンサーと競演するってことかぁ。うわぁ、たまりませんね!
ひとこと“ALOHA”コラム
うちのプルメリア、去年はあんなに咲き乱れたのに今年はまったく咲きませんでした。葉っぱはいっぱい出てきたんですけどね。やっぱり越冬が難しいんですね。部屋に入れるタイミングが遅かったのか、それとも春に外に出すのが遅かったのか? 難しいからプルメリアは人を夢中にさせるんでしょうけどね。毎朝、新聞受けに行くときにドキドキしながら見ていたんだけど、夏が終わりに近づくにつれ、寂しさが増していきました。