コラムコラム

第103回 オータサン&ジュニア 親子っていいですね。

2015.01.29 ハワイアンCD
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ファミリー・ツリーウクレレ・レガシー
(LEIR-0117)

ウクレレの神様と言えば、このオータサンってことなんだけど、ハワイアンの神様ってなんだか気取りがなくていいですよね。だってこの顔だもの。特注のウクレレ持って、家業のウクレレを継いだ息子と二ッコニッコのツーショット。

ご存じの方も多いと思いますが、息子のハーブ・オータ・ジュニアは日本にファンクラブがあるほどの人気者で、いつも座ってじっくりゆっくり弾くタイプ。オータサンと違うのはリードギターのように1本1本メロディーをしっかり弾きます。オータサンはそれに加えて、自分で編み出した奏法でいろいろな弾き方をします。時にはウクレレのボディーをたたいてリズム取ったり。基本的にはジャズをウクレレでやる人なので、周りのピアノやリズム隊と調和しながら弾いていきます。

今回選ばれた曲はかつてオータサンが演奏したものを、2人用にアレンジし直したもの。1曲目のワイメアを聴いていると、贅沢な演奏だなぁと思います。どのパートをどちらが弾いているかすぐにわかります。とにかく2本で弾くウクレレアルバムはありそうであまりないので聴いてみて下さい。

ジュニアはお父さんと違うスタイルにこだわったんですね。だからこそこんなコラボCDができたんだと思いました。お父さんが切り盛りしてきた、味自慢の居酒屋を外に修行に出ていた息子が一緒にやることになって新しいメニューを加えるような。なんか親子っていいですよね。

ひとこと“ALOHA”コラム

映画「ファミリーツリー」やっと観ました。いい映画でしたね。ジョージ・クルーニーがこんな冴えない男の役やったの初めてじゃないですか? そこがいいですよね。娘のボーイフレンドもなんかよかった。全体に暗い映画、悲しい映画とも言えるけど、全体に漂う“人間ってこんなもの”っていうメッセージがギャビー・パイヌイのギターとともにふわっと包み込む。大袈裟じゃない、淡々とした作りがアメリカ映画っぽくなくてよかったです。まだ1日1回くらいの上映でやっている館あるはずなので、急いで下さい。真夏より梅雨が似合う映画です。