コラムコラム

第111回 ネイサン・アウェアウ / イオ

2015.01.29 ハワイアンCD
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ネイサン・アウェアウ / イオ
(国内盤 ALOC-023)
HAPAをやめた後、ソロ・アルバムも何枚も出している名腕ギタリスト、ジェフ・ピーターソンと、新たに“マモ”を結成しアルバムを出したネイサン。このアルバムがとてもよくできていて、ハワイアンの枠をほんのすこしはみ出る、一歩進んだかっこいいハワイアンを展開していました。

マモで聴かせたソウルフルなネイサンのボーカルが、今回のソロ・アルバムの中心。いやー、歌ってますよ、ネイサン。美しいバラードで、アルバムタイトルにもなっている“イオ”でスタート。ハワイ語の曲と、英語の曲をバランスよく配置した作りは、今のネイサンの音楽的志向がそのまま表れているようです。

ネイサンはもともとべース奏者としてスタジオで仕事していた人。ジャズやフュージョンが得意で、本国のR&Bを幼いころから聴いて育ってきた世代。歌もうまかったからソロとしてのキャリアをスタートさせたわけですが、今までのソロ作よりも断然、ヴォーカリストしてのネイサンがフューチャーされています。

ハワイ語でのびのび歌う “カハナ” はフラにもよいでしょう。“オール・ディス・タイム”や、ギター一本で聴かせるインスト曲 “カインドレッド・スピリット” には不思議と癒されてしまいます。

全体にスローな曲が大半を占め、じっくり聴かせます。まさに“冬の午後の陽だまり”みたいな。ハワイアンとして聴くもよしですが、アコースティックなボーカル・アルバムとしていろいろな人に聴いて欲しいアルバムでもあります。

ネイサンのようにハワイアンをベースに自分の好きな音楽を融合させて、それをしっかり成立させるというチャレンジ、彼のソウルフルな歌声によってうまく成功させています。

 

ひとこと“ALOHA”コラム

今日はコンソメを使ってポトフを作ってみました。近所の無人売店で売っている白菜やカブも入れてみました。野菜不足もこれで解消です。スパムが地元のスーパーには見当たりません。スーパーの前にあるKALDIに行けばあるのかな? 明日のぞいてみます。