第４回　「カ　フラ　ピコ」

神秘的なモロカイ島の夕景

前回ちょっとお話させていただきましたが、昨年フラ好きの友人とモロカイ島でクム、ジョン・カミカウアが主催する「カ・フラ・ピコ」という儀式に参加し、スピリチャルな経験をしました。 テーマは「発芽」。ダンサーは発芽する芽として例えられたイベントです。

ジャッジは空。優れたダンサーたちには、雨が降るそうです。 雨が降ることで成長していく芽は、ダンサーたちの成長をも連想させます。 セレモニーに参加するためには、2日間のレクチャーを受けなければなりません。大々的な宣伝はなく、行きたい人にはオープンです。ただ写真やビデオ撮影は一切禁止。もちろん宣伝もＮＧ、口コミのみ。そのほかの注意事項もこのレクチャーで教わります。

だからあまり宣伝の様にお話したくは無いのですが、以前からとても興味をもっていたクム、ジョン・カミカウアに取材の申し込みのためお会いすることがあり、私はその時に招待していただきました。

ハワイアンタイムとわれるように、ハワイアンの人たちはよく遅刻しますが、私が一緒に仕事をしてきた人たちはちゃんと時間前に来ていましたよ。

フラはとてもスピリチャルな踊りです。あるアウアナの曲を踊ると雨が降ったり、雨を降らせるチャント（祝詞）やメレ(曲)も数多くあります。

撮影中は日が出ていたのにチャントの後、急に雨が降り出したので先生に「雨を降らせる曲なのですか？」と聞くと「そうです」とおっしゃいました。

それは空に境界線を描くように虹が出て神秘的な瞬間でした。 雨は生命の源。自然の恵みを豊かにしてくれる大切な資源です。あらためて自然に感謝したいと思いました。