8月19日にフランク・ヒューイット先生のホイケがありました。今回は昨年9月23日に亡くなられた私の最初の先生、マプアナ・リンガー先生を偲ぶためのものだったので、心待ちにしていました。
マプアナ先生の家族から手紙でホイケの開催日を知らされたのですが、タイミング悪く、その日はカー・ウォシュの日(コラム第2回「ファンド・レイジング」で紹介)。朝8時から3時半まで、炎天下の中、洗車をしなければなりませんでした。1回の洗車代は7ドル+チップなので、1日約500ドル、多い時は約800ドル稼ぎます。
予断ですが、このカー・ウォッシュは月1、2回のペースでやっています。マッカレーとベルタニアの交差しているシェルで、9月2、16日、10月28日、11月18日の土曜日、朝8時から昼3時半までです。みなさん、車が汚くなったらぜひ来てくださいね。本場のハラウのサポート、そしてハワイ文化のサポートにご協力をお願いします!
というわけで、ホイケはカー・ウォシュを終えてからの参加ということだったので、その日はめちゃくちゃ疲れていました。でも、どうしても行きたい!という気持ちが強く、一念発起して栄養ドリンクを2本飲み、心強い味方、フラシスターと一緒に挑むことにしました。
急いで向かったのですが、会場に着いたのは5時半。すでに始まっていて、残念ながらカヒコのパートは見逃してしまいましたが、オロマナの美声は聞くことができました。
ハワイのグラミー賞といわれるナ・ホク賞で今年の女性シンガー部門を受賞したナタリー・アイさんも素晴らしい歌を聞かせてくれました。彼女は、まさに歌姫ですね!聞いているうちに涙が流れてきました。以前「ディープ・ハワイ」という雑誌のオアフ島編での仕事で、チンキ・マホエ先生たちとナタリーさん、マカハサンズのムーンさん、他10人が集まり、歌い踊るシーンを撮影をした時もナタリーさんの歌声を始めて聞いて感動したことを思い出しました。
そして、ナホク賞で賞を獲得したショーン・ナアウアオさんの「カピリナ」という曲に合わせて、フランク先生のハラウと日本から来たフランク先生のハラウ、2組が踊りました。みなさんとても上手でしたが、特にケイキが印象的でした。これからも頑張ってくださいね!
プログラムの最後に、マプ先生の追悼のスライド写真が流され、フランク先生が歌い始めると、懐かしい面々のマプのハラウの方たちが出てきました。その中の一人、フランク先生の娘さん、ウラちゃんの踊りが、マプ先生の踊りそっくり!踊り方はもちろん、手の動きや体形も似てきて、マプ先生の生き写しでした!ウラちゃんの踊りを見ているとマプ先生を思い出し、涙が止まらなくなりました。マプ先生は、しっかりとウラちゃんに教えを伝えていたのです。
8年前、私もあの舞台に立ち、「カ バイ レフア ア アラ カ ホヌア」を先生たちと一緒に踊ったことが懐かしく思い出されました。1997年にハワイの友人を通じてフランク先生を紹介され、ロコの私は、フランク先生の1番弟子であるマプの下でフラを習い始めました。マプのレッスンはハードで、3年間カヒコをやらなければアウアナは教えない、という信念を持っている方でした。TV番組の「ウルルン滞在記」でも紹介されたことがあります。笑顔で和やかに、というよりはスパルタ方式のレッスンでおっかなびっくり練習していたのを覚えています。しかし、今思えば本当に貴重な経験でした。
私には4人の先生がいます。それは、大きな財産。「教えはきちんと受け継いで次に伝えて行かなければ文化は失われてしまう」と、今の私の先生であるナラニ先生は言います。
偉大なるクムフラの死により、私は大きな財産を失いました。本当に残念なことです。ハワイのフラ文化を汚さず、しっかり受け止め、人生に生かしていきたいと思っています。マプ先生のご冥福を心からお祈りいたします。