
ワイキキ・ホオラウレア・アロハフェスティバルサイン(9/8)
今年で60回目を迎える「アロハ・フェスティバル」は、毎年ハワイ州全島の各地域で、8月~10月にかけて開催されます。このフェスティバルは、フラの曲「パニオロ」の歌詞の中に出てくるハワイアン・カーウボーイ、パニオロを讃えたお祭り。
第1回目は1947年に「アロハ・ウィーク」として開催され、今年はさらなる盛り上がりを見せています。 フェスティバルが近づくと、「フェスティバル・リボン」(5ドル)が販売され、購入した人は、このイベントに参加しているショップや関連イベントなどで割引が受けられます。
1950年代初期にイベント運営資金を集めるため、考案されたのがはじまりで、現在ではハワイの文化を祝う人達の誇りのシンボルになっています。
リボンは全部で6色あり、島のシンボルカラーと同じ色。ここで、各島を象徴するシンボルカラーと島花を簡単にご紹介しましょう。

ナ・パラパライ・オン・ステージ
ニイハウ島:白&ププ
ププとは貝のこと。この島だけは、植物ではなく貝がシンボルになっています。
カウアイ島:紫&モキハナ
この花に触れると、漆のようにかぶれてしまうのでご注意を!以前、ヘアラニ先生にモキハナのレイをかけて「モキハナ ララバイ」を踊って頂いたことがありますが、先生の肌がかぶれてしまい、大変困ったことがありました。
オアフ島:黄色&イリマ
別名“王族のレイ”と言われているイリマは、古代ハワイで高貴な身分としての印とされていた黄金色の花です。1重のレイを作るのに、なんと700枚の花びらが必要です。
モロカイ島:緑&ククイナッツの白い花
別名キャンドルナッツ・ツリー。ククイナッツは、古代、油やロウソクの代わりに使用されていました。今はマッサージオイルとしても使われていますよね。
マウイ島:ピンク&ロケラニ
宣教師によってアメリカ本土から、谷の島・マウイに持ちこまれた花。長持ちする芽や香りが非常に評価されたそうです。
ラナイ島:オレンジ&カウナオア
カウナオアは、黄色とオレンジ色のカウナオア・バイン(つる)でできたエアプラント。カウナオア・バインは、女神ペレからの贈り物としてハワイの島々のビーチに届けられたもの、といわれています。
カホオラヴェ島:グレー&ヒナヒナ
別名ペレズ・ヘアーと呼ばれるエアプラント。不毛の島と言われるカホオラヴェ島でこれを見つけるのは至難の業。ヒナヒナとは、ハワイ語で灰色の意で、シルバーグレー色をしているのでこう呼ばれています。
ハワイ島:赤&レフア
火の女神ペレの神話の中で語られるレフア。オヒアに恋をしたペレが、嫉妬のあまりオヒアとその恋人レフアを木と花に変え二人の仲を引き裂いてしまったという伝説があります。現在もレフアの花を摘むと、離れ離れになってしまったことを二人が悲しみ、雨が降るといわれていますが、実際に私もよく体験します。
これらの花を使って作るレイは、自然に対する絶対的な尊敬と感謝を現し、ハワイではお祝いや行事の際に欠かせません。
さて、ハワイの島花とシンボルカラーがハワイの文化に深い関係があることをご理解いただけたでしょうか?
アロハ・フェスティバルに参加したことがない人は、ぜひ来年のパレードに行ってみてくださいね。ハワイがもっと身近になりますよ!
私の庭のイリマ 私の庭のイリ
公式HP http://alohafestivals.com
参考資料:『ハワイの花と礼の解説 アイランド・ヘリテージ』