10月29日午前5時起床。 今日は、ハラウの皆でカウアイ島旅行。11月9~11日のコンペに向けての旅です。午前6時半空港集合、その朝は、特に寒く思わず「寒い~!」と言ったら、「マインドコントロール!(気持ちを集中させること?)」と、クムのお母様アンティー・パティーから言われ、思わず背筋が伸びました。
彼女はクムの先生でありそして、やさしい母でもあある素敵なかわいい女性です。彼女がレッスンを見てくれると、アウアナの手の動きを細かく注意されます。10年やってもまだまだだなぁと思うのはこんな時です。
ツアーの最初に向かった先は、メネフネ・ディッチ(キキ・ア・オラ)。不思議な構造をした水路跡で、その起源は不明。伝説の小人メネフネが、ワイメアの酋長オラから海老を報酬としてもらい、この水路を作ったといわれているところ。大きなワイメア川を渡る古い吊り橋があり、かなりスリルがあります。
次はニイハウ島の見えるケカハビーチに到着。目の前に見えるのは、ニイハウ島とレフア島。このふたつを見ながらまずは、私たちのハラウ、カウラカヒのチャントを詠唱。自分の気持ちを整理して、ネガティブな気持ちを捨てて、リスペクト(尊敬)と感謝の気持ちで2分間の黙とうを行いました。
コケイへ向う移動の間に、カウアイ島のマイレの葉は他の島に比べて小さいこと、マイレ・レイの作り方のなどの説明を受けてその場でトライ、ところどころ記念撮影をしながら作り上げました。
やっとコケイに到着したものの、霧雨と風です。車を降りる前にクムから、目的地の展望台に着くまでは、一言も話してはいけないと注意を受けていましたので、みんな無言で展望台を目指しました。
そういえば、以前にTBSテレビで放映中の「世界ウルルン滞在記」のロケでラカ・ヘイアウに来たときも、同じだったことを思い出しました。日本でも「口は災いの元」と言いますね。うっかり口を開いたために、ネガティブなことを言ってしまうのを避けるためなのだそうです。
そもそもここに来たのは、コンペで披露する我々の踊りをニイハウ島に捧げに行くのが目的。雨、風、そして、寒さ、震える体を我慢、マインドコントロールを続けながら歩きます。天気が良ければ、ニイハウ島、レフア島が見える場所ですが、この日は霧のど真ん中って言う感じ!
展望台に到着後、みなそれぞれの思いを胸に祈り始めました。すると次第に雨が止み、風が収まり、太陽に日差しがちょっと感じられるようになった時、クムがカーラアウを持って来ました。そして、私たちも各自スティクを手に持ち、一列に並び、ニイハウ島に向かって、チャンティングを始めました。さらにカヒコ、アウアナと踊りを捧げました。
残念ながら島を確認できなかったけれど、みんなの気持ちは、一つになったと思います。踊っている時は、太陽を感じ、踊った後は、汗をかいていて、感動しました。そして、とても良い天気になりました。カプが解かれ、皆おしゃべりを始めることができるようになりました。