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第21回 モク・オ・ケアヴェ・インターナショナル・フェスティバル2007 参加レポート 第1回

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2007年11月7日(水)~11日(日)、ハワイ島のヒルトン・ワイコロア・ビレッジのパレス・ローン(屋外で波の音も聞こえてくる芝生のエリア)で開催されたモク・オ・ケアヴェ・インターナショナル・フェスティバルに私のクム、ナラニ・ケアレとフラ・シスターたちと一緒に参加してきましたので、そのレポートをお届けします。

この大会、宝飾品ブランドとして大変に有名なティファニーと、言わずと知れた老舗ブランド、ルイ・ヴィトン、そしてハワイ島を拠点にする有名企業ビックアイランド・キャンディーなど、多数の有名企業がスポンサー・リストに名を連ねています。
大会には「インターナショナル」という名の通り、日本を始めとして、タヒチや台湾そして、ハワイ島の地元の方々などが参加していました。
また、「モク・オ・ケアヴェ」とは、ハワイ島を治めていたケアヴェという統治者の名前と、ハワイ島の事を昔ケアヴェ地と呼んでいたのにちなんだそうです。
モク・オ・ケアヴェ・ファンデーションは、このイベントに対してフラやハワイで生まれる芸術、文化の伝統を守るとともに広く伝え、その発展に貢献することを目的として設立された非営利団体で、アロハの心を大切にして活動しています(プログラム参照www.mokuokeawe.jp/)。

アデランスのCMに出演したアリアナさん、オラナ・アイ先生のハラウのダンサー、そして日本人フラ・ダンサーたちで記念撮影。特別顧問には、メリー・モナーク・フェスティバルの審査員としても有名なナラニ・カナカオレ先生やチャールズ・カウプ先生の名前があります。大会ロゴやトロフィーは、ナラニ・カナカオレ先生の夫であり日本にもファンが多いドレスショップ「シグ・ゼーン」のオーナー・デザイナー、シグ・ゼーン氏がデザイン。プア・レフアの花と火山の島ハワイ島にふさわしいエネルギーと成長、発展の象徴である三角形をモチーフにした非常に重量感のあるもので、ティファニー社とのコラボによって製作されました。
5日間に渡るこのイベントは、コンサート、コンペティション、そしてワークショップと内容は盛り沢山。私なりに今回、さまざまな催しに参加して感じたことは、フラをただ習うというよりも、もっと芸術面で充実させた内容ということでした。用意されていたイベントすべてに参加してみたかったのですが、私の所属するハラウ・カウラカヒはナラニ・カナカオレ先生と一緒に3日間通して開催された「オヘ・カパラ」クラスに参加。残りの時間は、ハラウのクプナがコンペに出場するため、サポート役として参加してきました。
本当は、私のクム、ナラニは、ハラウのメンバー全員に参加を呼びかけましたが、平日の開催とあって、学校や仕事を休むのはなかなか困難。結果、参加者は私を含め7人でした。
それでは、滞在中の出来事を順を追ってご紹介していきましょう。
まず初日の7日。ホノルルからコナに到着後は、11日に開く予定のクプナさんを交えてのパーティのための買出しからスタート。でも、その日のメイン・イベントは、夜7時からのケアリイ・レイシェルさんのコンサート。
これが素晴らしいコンサートで、なんと前座はロパカ・カナカオレさん。ロパカさんは、2003年のファルセット・コンテストで優勝、翌年、彼のCDは見事、ナホク賞に輝いています。見事な声量でマイクなんていらないくらい素晴らしい歌声。大叔母に当たるナラニ・カナカオレ先生が彼に歌に合わせてフラを披露して頂き、カナカオレファミリーの素敵なステージで、盛り上がりました。

アデランスのCMに出演したアリアナさん、オラナ・アイ先生のハラウのダンサー、そして日本人フラ・ダンサーたちで記念撮影。そして、ケアリイ・レイシェルさんによる見事なステージ。ケアリイのハラウの人たちによる美しい踊り、そして、彼の踊り。やはり生で見るのが良いですねぇ。彼の作った曲で、彼が歌いながら踊るのを見ると、フラの醍醐味を感じます。
彼の曲はラブソングが多いので、振付も興味深いものです。時々、赤面したくなる振りもあるのですが、彼オリジナルのもの。クリエーターですものね! ハワイのクプナのお話を伺うと、そのような彼のスタイルを受け入れられないとする意見も耳にしますが、文化であっても進化するものですし、見る人に何かを感じさせるひと時を彼は与えてくれます。まさに心に響く時間で、とても楽しかった。
初日のステージはこんなに盛りだくさんで、感動の連続だというのに、チケットはたった$35と格安! とても有意義な時間でした。