コラムコラム

第23回 モク・オ・ケアヴェ・インターナショナル・フェスティバル 2007 最終話

このエントリーをはてなブックマークに追加

私のクム、ナラニ・ケアレとコンペティションに出場したクプナさんたち。2007年11月7日(水)~11日(日)、ハワイ島のヒルトン・ワイコロア・ビレッジのパレス・ローンで開催されたモク・オ・ケアヴェ・インターナショナル・フェスティバルに、私のクム、ナラニ・ケアレとフラ・シスターたちと一緒に参加しました。そのレポートの最終回をお届けします。

5日間にわたるフェスティバルでは、4日目にコンペティション、最終日にはホイケでした。私たちは、ホイケの前に、私たちのクプナのためのささやかなパーティを予定していたので、最後のほうは非常にあわただしくも充実した日となりました。
とくにパーティでは、ワークショップでお世話になったハーラウ・オ・ケクヒを率いるクムフラ、ナラニ・カナカオレ先生が急遽、参加してくださるとのこと、ものすごく光栄なこととみんなで喜びました。ホイケで披露した私がスタンプしたスカート。
とはいえ、ワークショップで習ったオヘ・カパラ、これは結局、完成させることができませんでした。約7メートル強の布にプリントするのは、やはり大変な作業だったのです。残りはホノルルに戻ってから完成させることにして、とにかくハワイ島での滞在を楽しむことにしました。
さて、コンペティションです。アウアナ部門では6組の出場。とくに私はタヒチから参加のハラウを楽しみ似していました。真っ赤なドレスに髪が風になびいて、迫力の演技でした。
途中、大雨になってしまい、日本の茅ヶ崎から参加の小川先生の生徒さんたちはずぶぬれになってしまいましたが、生徒さんたちは見事に最後まで踊りきりました。笑顔で堂々としていて、本当に立派な姿でした。そして、見事1位を獲得! 立派でした。
あるジャッジ(審査員)が素敵なことをおっしゃっていました。フラとは、ただ踊るのではなくて、毎日の生活の中でアロハに生きなければならない、と。心がけ一つで実践できるくらい簡単なことです。そうした気持ちはダンサーの踊りとなって表れていくのです。フラの深さを感じました。
私たちのパーティに来て踊ってくださったケクヒの皆さんやシグ・ゼーン氏。さて、コンペ終了後は翌日のパーティの準備。早朝から3号炊きの小さなお釜2つで何度も炊き、おにぎりを100個程作りました。日本人&日系人のフラ・シスターとただひたすら握りました。さらにBBQやサラダ、チキン、そしてクムの手料理と、食べきれないほどのお料理でした。
お客様は、ナラニ・カナカオレ先生、シグ・ゼーン氏、息子さん、生徒さん、チャールズ・ カウプ先生そして、クプナたち。私たちはおもてなしと踊りを披露。今度は、ナラニ先生が歌って、シグ・ゼーンさんや皆さんが踊ってくれて、至福の時を過ごしました。
午後4時からホイケでは、自分たちが作ったオヘ・カパラの発表のほか、プニウ(太ももにつける小さい太鼓)作りのワークショップを指導したタウポウリ・タンガロ先生が率いるハラウによるフラが披露されました。
このステージはあまりの迫力に、まるで私自身がキャプテン・クックになったような気分でした。なにしろ100人くらいの人たちが、ステージの上で披露するオリと踊り。一同が客席の周りをチャンティングしながら歩いていたので、チャンティングの声がまるで私たちを包み込むドームの中にいるような感じ。とても刺激的で、太古のフラはこうであったのか、と思わせる場面でした。
こうして終了したモク・オ・ケアヴェ。今回のこのイベント参加から、さらに多くのことを学びました。フラを踊るということは、毎日をアロハに生きるということと同義です。充実した5日間でした。
ホノルルに戻ると、いつもの生活です。でも、ここで学んだことは常に私の傍らにあります。