コラムコラム

第30回 Moon Over Alau Island

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‘天国のような’と言われているマウイ島東のはずれにあるハナの町はたどり着くまでに、36号線ハナハイウエィを延々とドライブしなくてはならない。
617のカーブと56ヶ所の橋があり、その橋のほとんどがワンレーン・ブリッジで、対向車同士譲り合わなければ渡れないほど狭い。
その道を経てたどり着く地が熱帯の草花が咲き、ゆったりと時が流れるハナの町だ。

その中心地に広大な敷地を持つホテル・ハナ・マウイには、日常にはない開放的な異空間とホスピタリティを求めて世界中から客がやって来る。コテージが点在する庭には数々の熱帯の草花が咲き、聞こえてくるのは鳥のさえずりと波音だけ。

僕もこのホテル・ハナ・マウイのゆったりとした空間が大好きで時々訪れる。
‘Moon Over Alau Island’はオーシャンフロントのシーランチ・コテージ沖に見えるクジラのような形をした小さな島‘アラウ・アイランド’(Alau Island)後方から昇ってきたフルムーンを描いた絵だ。ビーチで波音に耳を傾けているロコガールはレイを誰に渡すのだろうか?誰を待っているのだろうか? など思い浮かべて見てほしい。
ハナで見るフルムーンはとても幻想的でロマンティックに感じる。
‘天国のような’と呼ばれている特別な場所で見るからだろうか。

ハナの町には周りに人工的な光が無く、月明かりでハレアカラの山影、ヤシの葉の影、水平線とアラウ・アイランドもはっきりと見ることができる。
そしてフルムーンの光を浴びていると肌がじりじりとした感じになる。
月のパワーをもらっているような感覚だ。
この特別なハナのフルムーンをまた見に行こうと、僕は月例表示をいつも見ている。