夕日が沈み始める頃、ワイキキのビーチ沿いのホテルの庭では観光客のためのルアウ(ハワイ式パーティー)が始まる。
アロハシャツやムームーに身をまとったお客さん達は、それぞれにマイタイやブルーハワイ、ピニャコラーダなどトロピカル カクテルを飲みながらポキ、ラウラウ、ロミロミサーモンなどのハワイアン料理をほおばりステージで行われているフラショーを楽しんでいる。
高層ホテルが乱立するワイキキの中心地に、今でも1926年の創業当時のままのたたずみを見せているロイヤルハワイアンホテルでは、週1回ルアウショーが開催されオールドハワイな空間と時間が楽しめる。そんな様子は古き良きハワイの時代にタイムスリップしたような感覚に陥る。
ネイバーアイランドでは、ほとんどのビーチ沿いのルゾートホテルでこのルアウショーが開催されていて、いつも沢山のお客さんで賑わっている。
特にメインランドから来た白人観光客にルアウは人気だ。
南国のエキゾティックな雰囲気に惹かれるのであろう。
この絵「Sunset Luau」はアラニ山内氏の7枚組アルバム‘Na Mele O Hawaii E Alani’のシリーズの5枚目のCDジャケットだ。
スチールギターとスラック・キー・ギター、ウクレレを使用したインストルメンタル・アルバムは、オールドハワイの雰囲気をかもしだしている。僕のお気に入りの1枚だ。

ワイアナエの丘に夕日が沈む夏のワイキキ。沖にはサンセットグルーズの船が出ている。
ビーチ沿いの芝生ではルアウパーティーが始まった。
手前のスラック・キー・ギターを弾いている男性が来ているのは40年代に登場したデュークカハナモク・ブランドのアロハシャツだ。
そんなオールドスタイルのルアウ風景が、録音したての音源を聴いていて頭の中に浮かんだのだ。
楽しそうなパーティーの雰囲気の中、ゆったりとしたハワイアンミュージックが聞こえてくるような感覚を覚えてくれたら嬉しい。
僕は古き良きハワイの時代にタイムスリップした一時を味わえるルアウが大好きで、次はどのルアウに行こうか? といつも僕のベスト・ルアウを探し求めている。