■古代ハワイの生活そのままが残る集落
ハイウェイ沿いのビュー・ポイントから半島全体を見渡すと、手前の滝から水路を経て水がタロイモ畑へと流れていく様子がわかる。ハワイではこの形態を「アプフアア」と呼ぶ。昔はタロイモ畑ではなくフィッシュ・ポンド(養魚池)だったそうだ。伝説も残っているこの場所は古代ハワイの生活様式を守り続けている集落だ。
すぐ隣のワイルアの集落を見下ろすビュー・ポイントも必見だ。ケアナエ同様タロイモ畑が広がり1860年に建てられた小さな教会‘St.Gabriel Church’がまるで箱庭のように風景に溶け込んでいる。
ここまで来るとハナの町まではもうひと息だ。
美しい黒砂の海岸があるワイアナパナパ・ステイト・パークを過ぎると、熱帯の花々が庭先に咲き乱れるハナの町に入る。
やがて広大な牧場(ハナ・ランチ)の丘の上に建つ大きな十字架(ポール・フェイガンの丘)が見えてくる。町ののどかさと長い時間ハナ・ハイウエィを走りぬいた安心感とで幸せな気持ちになった。
ハナが「天国のような」といわれているのは、たどり着いたときの幸福感なのか、とも思った。
■ ハナ・ハイウエィを走りぬいた後には…
ハセガワ・ジェネラル・ストアのステッカー。ハセガワ・ジェネラル・ストアのステッカー。 ハナの有名店「ハセガワ・ジェネラル・ストアー」は相変わらずツーリストで賑わっていた。以前は道の反対側にあったが、火事で焼けてしまい、現在は古い劇場(オールド・ハナ・シアター)だった建物を利用して営業しているが、また以前の場所に建て直すそうだ。
僕はハナ・ハイウエィを走って来た記念にハセガワ・ジェネラル・ストアーでバンパー・ステッカーを購入した。ステッカーにはこう書いてある。
I SURVIVED
THE HANA HIGHWAY
HASEGAWA GENERAL STORE
HANA,MAUI, HAWAII-“FAR FROM WAIKIKI”
僕にとって何度でも訪れたくなる場所。それがハナの町、それとハナ・ハイウエィだ。次回は時間をとってゆっくりホテル・ハナ・マウイで過ごそうと思う。