
『ALOHA HEAVEN ~mino’aka~』
(国内盤 VICP-65307)
はじめて横浜・大桟橋で「アロハヨコハマ」が開催された14年前、同時に発売されたハワイアン・コンピレーション・アルバムがこの『ALOHA HEAVEN(アロハ・ヘブン)』です。ハワイのスター級のアーティストのほとんどと契約するビクターならではの豪華なラインナップで、最新のヒットを惜しげもなく入れることで、シリーズ化され毎年リリースを重ねてきました。
今年の特徴はクムフラ自身の楽曲を収録したこと。まずはハーラウ・オ・カムエラを主宰するクネヴァ・ムックの「へ・アロハ・クウイポ」、同様にハーラウ・オ・カ・ハヌ・レフアのカマカ・クコナの「ノ・ウカ・ケ・アロハ」です。
クムはウクレレと自分の歌でレッスンをするわけですから歌が上手いのは当然のこととは言え、このふたりの繊細で丁寧な歌声は他のクムとは一味違う一級品。あとは日本では無名に近いがケイキラニ・リンゼーが歌う「マハナ」がジャジーで素敵でした。もう1曲、懐かしいフラ・ハニーズという女性二人組が歌う「ナニ・ワイアレアレ」の力の抜けたコーラスもいい感じ。
こうしたハワイでしかCDが出ていない、もっと言うとハワイでも埋もれちゃいそうな楽曲もチェックして厳選して1枚に仕上げるのがアロハ・ヘブンのすごいところ。ほんと毎年、選曲チームのパッションはすごいです。いつもの常連ケアリィ・レイシェル、ライアテア、カジメロはもちろん、再結成を果たしたウィリー・K & エイミー・ハナイアリイも加わりお買い得度が増しています。やっぱり今年も買ってしまうなぁ。
【ひとこと“ALOHA”コラム】
雨、雨、雨。いやになりますが、休日に雨が降るとちょっとラッキーと思ってしまうのは私だけでしょうか? 雨なら何もしないのが普通。家の中でCDの整理をしたり、古い映画のDVD観たりと、だらだらっと過ごします。
いつかオーストラリアのハミルトン島に行った時、6日間毎日雨が降り続いたことがありました。その時は朝からライトビール飲んで、本読んだり、傘さしてホテルの庭をゆっくり歩いて、大きな葉っぱに溜まった雨の滴をぼんやり眺めたり、まったりと過ごしたんです。毎年梅雨になると何もしなかったこの旅を思い出します。自分のベスト・ジャーニーTOP3に入るほど思い出の旅でした。

ISBNコード:978-4-86320-922-0
刊行種別:書籍
発売日:2014年08月30日
サイズ:A5判
ページ数:152
定価:1728円(税込)