繊維の街日暮里で、卸問屋としてスタートした「奥山」。
布地を扱って38年の歴史を持つ「奥山」に、フラダンサーのためのドレス作りの極意をお伺いしました。
ステージ衣装用布地の卸、小売りから始まり、35年ほど前からステージ衣装、
主にコーラス用のドレスの制作に力を入れてきましたが、
近年ベロアやシャンタンといった布地をフラ用に購入する顧客や企業が増えるにつれ、
「フラドレスを作ってほしい」という声が多く寄せられるようになってきたのだそうです。
そして3年ほど前から本格的にフラダンサーのためのドレス作りが始まりました。

本格的にフラ衣装の製作を始めて、今まで培ってきたコーラスやハンドベル、
大正琴の衣裳をつくるようなノウハウでは作ることが難しいということが分かったそう。
今まで作ってきたものはコーラスや大正琴、ハンドベルなど『静』の中で美しく見せるドレス。
一方フラの場合、ドレスは全てに意味のある様々な『動』を支えます。
動きやすいデザインか、動いて衣裳の美しさが保たれるか、ドレス素材でボリュームをもたせるためにはどうしたらよいか、
それぞれの体型に合せてどのようにサイズ調整をすればよいのか。
苦心して作ったドレスを着て、ステージで踊る姿を見たときは、達成感と感動を覚えたそうです。
お客さまのイメージを再現するため、布地、デザイン、パターンなどの細部のこだわり、
さらに舞台に出た際の全体的な見え方、動いた時の美しさなどをどのように表現したらよいのかということも考え、
綿密な打ち合わせを経て出来上がっていきます。

お店の場所は東京・日暮里ですが、遠方の方でも大丈夫。
グループでのオーダーの場合、ドレスサンプルの貸し出しを行っており、
カタログのドレスであれば、サンプル品と布地を一定期間借りて
電話やメール、ファックスなどで専門スタッフと相談しながら作ることができます。
また少人数やおひとりでも生地サンプルの貸出やデザイン提案もしてくれるそう。
やはり、色や素材感は大事なので、皆さんに実物を見て触っていただくための工夫をしているんだとか。
さらにドレスメーカーの豊富な経験を生かしてサイズをぴったり合わせてくれるので、
『身体にフィットしていて踊りやすい』『今まで作った衣裳の中で一番いい』
『奥山で今後も頼みたい』といった嬉しい声も多いそう。
長く続く布地の卸問屋の強みを生かし、人気のドレス系素材がお手頃価格、良品質で豊富に揃うのも魅力の一つ。
人気のハワイアンプリントも豊富に揃っていますが、「奥山」オリジナルのベロア、シャンブレーシャンタン、
グログランといったドレス系素材、ラメレースなどもフラドレスに特におすすめです。
さらに、柄のプリントや、希望の色への染色も出来るそうなので、
他のハラウとかぶらない、自分たちだけのオリジナルファブリックを作れるのも嬉しいですね!

また、発売されたその年で販売停止になることがよくあるハワイアンプリント。
奥山のオリジナルファブリックであれば平均10年は同じ素材がキープでき、
さらに作った衣裳はそのグループ専用に取り置き、リピートも出来るそう。メンバーが増えた時にも安心です。
今後はオリジナルのハワイアンプリントも開発していくとのことで、ますますフラダンサーの支持を集めそうです。
人とはちょっと違ったこだわりのドレスを着てみたいという人は、ぜひ「奥山」に相談してみては?

株式会社 奥山
TEL:0120-10-2914
URL:http://www.okuyama-p.co.jp/
営業時間 月~金 10:00~19:00
土 10:00~18:00
※日曜、祝日はお休みとなります。
Photo:Nobuhisa Iwata