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< ヒメヒマワリ Heliopsis >

みなさん、ヒメヒマワリと言うお花をご存知ですか? あまり名前になじみのないお花かと思いますが、お花を見ればきっと『あぁ、このお花!』と思われることと思います。 今回はこのヒメヒマワリで作るレイをご紹介したいと思います。
名前に‘ヒマワリ’とありますが、皆さんが良く知っているヒマワリとは少し違うお花です。 大きな花を咲かせるヒマワリはキク科ヒマワリ属、このヒメヒマワリはキク科ヘリオプシス属、と属が違うので植物としては違う種類のものになります。 属まで一緒で、種(品種)が違うものは兄弟のような存在ですが、属が違うと違う種類の植物、ととらえるとよいかと思います。
一般には、お花屋さんではヒメヒマワリ、として流通していますが、キクイモモドキとも呼ばれています。 1本にたくさんのお花が付いています。
このヒメヒマワリ、お花が咲いて花屋さんで買えるのは夏の間だけです。 明るいオレンジがかった黄色のかわいいこの花、夏らしいお花でかわいいなぁ、といつも感じます。 気候にもよりますが、だいたい6月の終わりくらいから9月の初めくらいまでは、お花屋さんで見かけることができると思います。
でも、やはりお花が一番生き生きと大きく咲いているのは7月、8月です。 出始めと出終わりはお花のサイズも少し小さく、1本についている花の数も少なめですが、7月、8月の暑い時期には花のサイズも大きくなり、1本についているお花の数もたっぷり。
生花で作るレイは、1本についているお花の数、お花のサイズ、作る長さ、などなど、いろいろな条件によって使う本数が変わるので、1本にたっぷりお花がついていて、花のサイズもしっかりだと使う本数が少なく済んで、より手軽にレイを作ることができますよね。
私はいつもヒメヒマワリのレイは、八重咲きの『旭(あさひ)』と言う品種で作っています。 八重咲きのものの方が花びらたっぷりで、レイにした時にとてもかわいいと思うので、私は好んでこの『旭』を使ってレイを作ります。 他にも一重咲きのものもありますが、一般的には八重咲きのものの方が多く流通していると思います。 もしもお花屋さんで同じものを買いたい時には、品種名を伝えれば同じお花が買えると思います。
八重咲きのこの品種、『旭』なんて和名がついていることでもみなさんもうお分かりと思いますが、このヒメヒマワリはほとんどが国内で生産されています。 この旭と言う品種が生まれたのも、もちろん国内です。 日本ではたくさんのお花が生産され、新しい品種もたくさん生まれています。 日本のお花の生産も素晴らしいんですよ。 日本で生まれるお花を身につけて日本でフラを踊る、それもとても素敵なことですよね。
次回は、ヒメヒマワリでレイにする時のことをお伝えしますね。
ヒメヒマワリ
キク科 ヘリオプシス属(キクイモモドキ属)
英名:Heliopsis
原産地:北米
<レイ制作についてのお問い合わせ>
ナー・プアレイ・アロハ http://www2.odn.ne.jp/pua-lei/
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